9月上旬。大学の夏休み中の出来事だ。バイトに明け暮れる俺は、そこでの先輩・市ノ瀬玲弥と圷瑠依とドライブに誘われ行くことになる。何気ない山道の奥地にある展望台へ行くはずだったのだが、迷った先にあったのは、手掘りのトンネルだった。バリケードが構
え、見るからに怪しそうな雰囲気を醸し出す、地図には存在しない場所。そして、そのトンネルの先に、俺たちはこの世のものではないものを見ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-05 12:42:13
37550文字
会話率:57%
『知ることは罪になる。』
奇妙な言い伝えが残る、志野邦(しのくに)村。子供の内に志野山(しのやま)の奥地に忍び込んでしまうと、コトリ様に連れていかれてしまうと言う。そのため、昔から山は禁足地として避ける定めがあった。
ある年以降、母と村に
帰省する僕は、母が仕事に追われるため、今年だけは1人のみで故郷に帰る。そこで、偶然に出会った少女・七夏(ななつ)。ある共通点を持ち、コトリ様信仰に固執する少女は、僕にある提案をする。
「わたしと一緒に山に入らない?謎を解きたいんでしょう?」
死んだ子供の霊を鎮めるための村祭り。その最中に、僕と彼女は、入ってはならない村の禁忌に触れる―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-29 18:05:52
47884文字
会話率:56%