周囲を気にしすぎるあまり、「口を開けば嘘ばかり」の真空(まそら)。彼女は他人だけではなく自分にさえも嘘を吐き続ける。それを真実のように自分に記憶されるのを待てば、いつしかそれが「本当」になるから──。
そんなある日、隣の席になったクラ
スメイト、向希(こうき)。洞察力に優れた彼は真空の嘘をものの見事に見抜いてしまう。向希に咎められても嘘を止められない真空が、本当のことだけを話せる日は果たして訪れるのか──。
これは、優しさと嘘の罪悪感で揺れる、苺キャンディのような曖昧な色を抱えた少女の物語。
※更新は不定期です。気が向いたときに少しずつ進めていきたいと思います。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
※1年ほど前に執筆したものですので、(改稿を行ってはおりますが)不備や洗練されていない言葉が多少含まれている可能性がありますが、ご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 21:00:00
3725文字
会話率:31%