不死鳥。
これは小田氏治に着けらた現代の二つ名の一つ。
しかし、このカッコイイ二つ名のような武将ではない。
本拠地小田城を落とされること、実に9度。
それでもしぶとく戦国の終わりまで生き抜いたから野、二つ名である。
戦をしては負け、長いもの
に巻かれようとしても時勢を読めずうまく行かず、最後には領地を失い戦国が終わった頃にひっそりと故郷から遠くの地で亡くなった戦国武将。
周囲に居るのは後に常陸の国を統一することになる佐竹家、関東の雄である後北条家などなど強敵ばかりのそのほぼど真ん中!こんなところで生き残るなんて無理ゲーにもほどがある。
しかし、その氏治の領地に500年先の令和の時代から一人の女子高生が転移してくる。
名を雫澄。
歴史とゲームが好きな彼女の力と知識を借りて、氏治はこの戦国乱世を戦い抜くことになる。
果たして氏治と澄は、この無理ゲー領地から小田家滅亡という史実を変え、天下統一を果たせるのか?
頑張れ氏治、最弱武将の名に懸けて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 09:42:11
335183文字
会話率:34%
『夢幻犬鏡』が長い長い物語なので、一章分、ご試食用にカットしたものです。皆さまの味見・つまみ食いを歓迎します。
小山祇園城を落城、奪還、再落城を経験した若犬丸は、敵方のはずの小田五郎直高に誘われ、常陸小田に向います。
小田城に匿われ
て、つかのまの平穏に身を置きますが、若犬丸の所在が鎌倉公方に知られ、常陸小田は戦場となります。
舎兄直高のために若犬丸は命をかけて戦いますが、小田氏内では和平派と武断派に分かれてします。小田氏の五男である直高は、和平派の兄たちに後事をゆだね、武断派をひきつれ、男体山城にこもります。若犬丸も彼についていきますが、この城にも鎌倉方が総攻撃をしかけ――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-05 01:10:55
33031文字
会話率:30%