とある大陸の小さな北国。
灯台守の青年エイナルは、
ある春の日、東方からの移民の少女、コハルと知り合った。
不思議な言葉で話しかけてくるコハルは、その北国の言葉をしゃべれない。
エイナルは言葉を教えながら、
自分の毎日の中にある小さな楽
しみを、
彼女にゆっくり伝えはじめる。
以前、王都で兵士をしていたエイナルは、
都を離れなくてはいけなかった理由と傷をひっそり抱えている。
遠い東の国から流れてきたコハルは、
故郷を離れなくてはいけなかった理由と傷をひっそり抱えている。
季節が進み、小さな楽しみと幸せを重ね、
ふたりは言葉と気持ちを通い合わせるようになっていく。
そんなふたりの生活に、
都会から療養しに来たワケあり少年や、
コハルの故郷からきたと思われる男が現れて——
最果ての北の岬で日々を重ねる
しがない青年と、行き場のない少女の、
普通で、特別な、十二か月。
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【関連作品】
『筆耕マギーは沼のなか』
https://ncode.syosetu.com/n3176jn/
エイナルの祖父の日記のことなどなど、ときどきエピソードに登場します。
よかったら、合わせてお楽しみください!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 05:00:00
37280文字
会話率:30%
あの日、あの声を聞いたのは偶然だった。
男の子との出会いからはじまった、毎週金曜日23時から30分間の小さな楽しみ。
少しずつ大人になろうともがく中で出会った、覆面小説家、山野藤と、いつも講義に遅れてくる遅刻魔で有名な須田くん。腹黒な教授に
恋する美衣子に、私に想いを寄せる美衣子の弟、須田くんの友人でチャラいでおなじみな近藤くん。人との出会い。本との出会い。初めての感情との出会い。それぞれが、それぞれの想いや事情を抱えて生きている。
「俺の気持ちは、この先どんなことがあってもきっときみから離れることはない」「絶対なんて言葉、信じる方が馬鹿なの!それこそ作家様の言葉なんて!」「情けないことに私はあの人を信じて待つことしかできないの」「お前ってバカだなぁ。でもいいやつだ」「お兄ちゃんが言ってた。きっと毎日が誰かにとっての記念日なんだよ」
『毎週金曜日23時のWisteria』からタイトルを変更しました。(4/8更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-16 18:00:00
38099文字
会話率:23%
高校入学後、一人ぼっちになってしまっていた坂根くんが勇気を出して隣の席の女の子に話しかけるお話です。それ以上それ以下でもありません。
最終更新:2016-10-30 20:36:20
3149文字
会話率:32%
雨宿りから始まるお話し
お姉ちゃんと女の子の奇妙な関係
最終更新:2014-12-03 07:00:00
6068文字
会話率:53%
仕事帰りの小さな楽しみは裸足で歩くこと。そんな女とぶっきらぼうな男のひとコマ。
最終更新:2012-12-01 20:00:00
1305文字
会話率:55%
女学園…男の憧れ、女の園…ここ盃宮女学園もそんな花園の一つ。此処で育つのは色とりどりの美しい華達、お嬢様な女学園とは程遠いけど、それでも健気に、かつ逞しく華達は成長していく。そんな可憐な華達の小さな楽しみ、それは…。
主人公属する小説愛好会
のメンバーやその周囲が、にっくき〆切と戦いながら日常を綴っていく笑いあり、(たまーに)涙あり、百合ありなほのぼのストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-05 12:27:27
39002文字
会話率:56%