結婚願望が強い中島美礼《なかじま・みれい》は、毎回、付き合った男性から「必ず振られる」という結末を迎えていた。その際、美礼は「振られた報告」を元・義理の兄である大町幸直《おおまち・ゆきなお》に行っている。
しかし、今回は幸直の様子が少し
異なっていた。そして、今まで美礼に語った事がない自らの「女性が関わった話」を始める。そこには、太宰治の『富嶽百景』が関係していた。
太宰治の『富嶽百景』を小道具に使い、「男女間の関係」を描いたヒューマンドラマです。この小説内に登場する中島美礼の年齢は32歳。恋愛小説とは趣が異なる作品ですが、「大人の人間関係」を描いてみました。
この小説は【キーボードで紡ぐ文章達 橋沢高広】(http://www.geocities.jp/hashizawa_takahiro/)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-11 22:00:00
25917文字
会話率:23%
お待たせしました東京都民!そして全人類! ついに君たちは、忌むべき労苦から永遠に解放された! 一億総ニート!
今から30年後に来ると言われるシンギュラリティ(技術的特異点)。東京にはAIによって、働かなくてもよい理想都市が作られつつあっ
た。
裁判官のアルバイトをしてゲームの課金代を稼いでいたが、突然失業した主人公。彼は一つの些細な過ちから、完全都市エデンの成立前夜の混乱に巻き込まれていく……
全てが無意味になった時、都民のとった選択とは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-18 18:00:00
5311文字
会話率:28%