この出会いは、普通の出会いじゃない。
実の母親と愛する人の関係が解るとき、運命の時間が進みだす。
こんな出会い方、運命のいたずらなのか?
二人の行き着く先は?
不幸の道なのか?
それとも、幸せの道なのか?
心と心を繋ぐピュアストーリー
最終更新:2024-11-04 20:21:51
5087文字
会話率:41%
貧乏子爵令嬢が、親から売られるように次期侯爵の後妻として嫁がされた。
しかし両家の親達は知らなかった。二人が顔合わせのときに、この婚姻は三人の子供を育てるためのもので、白い結婚しようという契約を結んでいたことを。
妻にとっては理不尽と
しか言えない契約だったが、前世で息子から「生まれてきたくなかった」と言われた記憶のあった妻は、子供を産まずに済むことにホッとしていた。それに転生前の夫を今も思っていたので、白い結婚は望むところだった。
領地に引きこもって前妻との思い出の中で暮らす夫に代わって、妻は子育てと家政と社交に励んだ。
彼女は夫のことをただの名目上の夫だと思っていたので彼に何も望んではいかなったが、三人の子供達に全く関心を持たないことには腹立たしく思っていた。その中でも特に、理不尽な理由で末娘を蔑ろにすることには怒りまで覚えていた。
そしてある日、娘に暴言を吐いた夫に謝罪するように妻が要求すると、夫は激昂して彼女に暴力をふるった。このときから、彼女を実の母親だと慕っていた子供達は、父親を敵と見なすようになった。
そして二人の結婚から八年後、子供達は母親の幸せのために父親に対してざまぁを展開させたのだった。
妊娠、出産、お産による死というセンシティブな話が頻繁に出てくるシリアスな話なので、苦手な方はブラウザバックをしてください。
恋愛は後半に出てきてハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 19:10:00
24277文字
会話率:25%
愛され慣れていない主人公が、完璧?な家出を計画するも、家族が徹底的に阻止して、愛情を向けてくる。主人公愛され異世界ファンタジー。
最初は、主人公が実の母親に虐げられていますが、そこから王族として認められ、家族に存分に愛される話です。
最終更新:2024-10-13 05:08:44
22260文字
会話率:43%
青春頑張り物語。育ててくれた家族が自分の両親と思い、妹と思ってきた男が実は「貰っ子」だったと知り、実の親を探しに旅に出る。家を出る理由に
放蕩三昧をして勘当されての家出であった。実の母親を探したら、弟がいた。その弟が反ぐれだったので追われる
身であった。助けて、北海道へ逃避行しての青春活劇ドラマ。
一人の優秀な検事が法曹界に矛盾を覚え、田舎暮らしを始める。
自給自足の生活の中で「引きこもり問題」に関わっていたので、山暮らしに子供や青年を集めて「施設学園」を始めたのであった。
青春山暮らしの社会派物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 16:47:08
18859文字
会話率:9%
自分の人生を一冊の本に例えるならそれは無題で無色透明の無意味な物語だ
実の父親は殺人犯、さらに実の母親に殺されかけた過去をもつ西宮愛夢は孤独な人生を送っていた。そんな彼女の元に、密かに都内に蔓延る黄泉返る死骸アスピオンを討伐することを目的
とした政府特例機関《LET》から勧誘の声が掛かる。
これは自分に自信を持てない少女と仲間たちの物語、意味のないと思っていた透明な人生の物語を仲間と彩っていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 19:40:09
60821文字
会話率:42%
鈴夏は勉強も運動もルックスもすべてがパーフェクトの完璧美少女。ある日道で足を怪我した男性を助けた鈴夏はその男性に最悪な家庭環境から救ってもらうことに…!?その男性の家にお世話になることになった鈴夏は女性が苦手な1つ上の男性の息子、伊吹に出会
う。伊吹は鈴夏を警戒していて自分の執事に鈴夏の行動を監視するように命じる。執事の報告で鈴夏の人柄を理解した伊吹は鈴夏を気に入り、溺愛するようになる。鈴夏はもともと通っていた高校から伊吹の通っている高校に編入することになったがそこで待っていたのはお金持ちで超イケメンな不良男子が大勢いる高校だった。そこで過ごしているうちにいろいろな不良たちと仲良くなったり、鈴夏の最大の秘密が明らかになったり、鈴夏の双子の妹の凛音、実の母親との結着がついたり。波乱万丈、そして胸キュンが詰まった溺愛学園生活がスタート!!!!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:34:24
9387文字
会話率:62%
赤い瞳というだけで実の母親から虐げられた伯爵令嬢ソフィラ。
そんなソフィラには世界で唯一のスキル『ミラー』があった。
彼女を虐げた者達に返ってくる因果応報の物語。
※目線が毎回変わります。
最終更新:2024-04-27 19:00:00
43924文字
会話率:44%
主人公の原島 優花(はらしま ゆうか)は子供の頃から人には見えないものが見える力があった。幽霊が見えるとかではなく、人に色が付いたように見える力だ。そして時々、白や黒の光が飛んでいるのも見える。子供の頃はこの力のせいで実の母親に気味悪がられ
、祖父母に育てられた。父や兄達とは連絡は取り合うが、あまり関わってはいない。成長して看護師の資格を取り、都内で働いていたが、個の見える力のせいで、なかなか働き続けるのは難しく、田舎にある祖父母の家に戻り、時々、看護師として働く以外は祖父の農業を手伝っていた。そんな優花だったが、もうすぐ30歳になろうとしている時、祖父母が相次いで亡くなってしまう。そして、祖母が残した手紙から自分の力が祖母の影響であったことを知る。祖母の秘密を知り、とりあえず頑張って一人で生きていこうと思っていた矢先、自宅の裏の山が地すべりを起こしそうで避難しようと走っていたら、転んで崖から落ちてしまう。怪我をして動けない状態であったが、祖母の手紙に同封されていた指輪によって違う世界へ飛ばされてしまった。
そこで、祖母の兄(大伯父)と出会い、自分が元の世界に戻るのが難しいことを知る。
大伯父やその息子の力を借りて異世界で生活していく。
自分の力や今後の人生に悩んでいた優花は、異世界での生活や人との関りから大切な物を見つけていく・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 20:00:00
69714文字
会話率:46%
冒頭、いきなり、ある精神科医と絶世の美人との衝撃的な場面から、この物語は始まる。
さて、北陸の富山県と石川県との県境にO市がある。
この市には、かって、千年ほど前に、10メートルを超えると言われる大蛇が出現したと言う伝説があり、当
時、村の若者3人が白装束を着て、大蛇退治の決死隊に出かけたと言う話なのである。その伝説は、現在でも「蛇舞盆」と言われる奇祭で今でも残っている。
その村は、現在も蛇谷村と呼ばれているのだが、約千年ぶりに、その大蛇が再来したような幼児虐殺事件が起きたのだ。202X年の5月のゴールデンウィーク中の事だった。
体には、まるで大蛇が噛んだかのような後も残っており、無残に喰い殺されていたのだ。しかし、その幼児の体の食い荒らされた後から、何と、人間の唾液が発見されたのである。
この「蛇人間」の出現に、富山県・石川県の合同捜査本部は混迷の度合いを深める。
しかし、これは、この北陸連続幼児虐殺事件の、ほんの、始まりに過ぎなかった。
ここに、都会で倒産したオカルト雑誌者からUターンした主人公が、探偵約で現れるのだ。彼は、地元の精神科医が、今から20年程前に出版した『蛇谷村大蛇伝説考』に感銘を受け、O市役所の職員となっていたのだった。
主人公は、その謎の本の出版した、精神科医に会いに行く。多分、その精神科医が、若い時の過ちで、生ませたであろう絶世の若い美女の情報を携えて……。これは上手く行き、やがてこの主人公と、その絶世の美女とが、タッグを組んで、真犯人の探求に挑むのだが。
しかし、その間にも、幼児を殺された実の母親の葬儀中の自殺とその全国生中継。止まらない幼児殺害。ついには、「カニバリズム」の研究で有名な精神科医にまで、探りを入れるのだが……。
そうこうしている内に、6月初旬に例の『蛇舞盆』の実況中継が行われたのだが、「蛇谷神社」の祠を開けたところ、何とどう言う訳か、主人公の実の妹の生首があったではないか……。主人公の妹まで殺されるとは!……どうしてなんだ、何なんだ、この怪事件は!
一体、この狂気の犯人は、果たして、誰なのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 14:10:24
48501文字
会話率:26%
かつて国を亡ぼしかけた伝説の怪物、妖神から世界を救ったという四人の英雄、通称【四雄】の一人の血筋を受け継ぐ氷陣ひなたは五歳になった時に髪は銀色、瞳は真紅に変化し、実の父親に【妖神の呪いを受け、いずれは国を亡ぼす怪物となる呪子】の烙印を押され
処刑を命じられる。実の母親と共に何とか逃げ出し、流浪の末に同じく四雄の一人の血筋を受け継ぐ紅蓮家の令嬢、紅連聖に拾われる。文武両道、あらゆる分野を完璧にこなすが、同時に良くも悪くも破天荒な性格である聖に振り回されながらも、ひなたは使用人として成長し聖の信頼を得ていく。そして十六歳になると聖は海外に設立された全世界の国籍、人種、種族を超えた、世界を滅ぼしかねない【災厄】と呼ばれる怪物達に対抗できる人材を育てるエスヴェルト学園、通称【英雄学園】に留学する事になり、ひなたも使用人としてついて行く事になるが、その際に聖はひなたに「学園で過ごしてる間は女装しろ」と命じるのであった・・・・・・。
恐ろしいのは【災厄】か、それとも聖か?日に日に男の尊厳を徐々に失いそうになるひなたの明日はどっちだ!?
呪い持ちな男の娘使用人と、色んな意味でぶっ壊れてるカオスなお嬢様の東西ごった煮ファンタジー学園生活。
カクヨム様でも掲載してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 20:00:00
43895文字
会話率:54%
「わたしの名前は杉本真奈実。杉本柚希と杉本明音の娘です!」 ある日、未来から娘が来た。しかも自分と同じ大学生の姿で。そしてなんと真奈実の母親、つまり未来の柚希の伴侶は恋人の明音だった。 付き合ってまだ2ヶ月の彼女とは、まだキスすら出来ていな
い。だけど真奈実が来てからというもの、クールな明音がやけに近く感じる。 「デート、でしょ?」と言って手を繋いできたり、「もう少し2人きりが良い」と甘えてくる。これまでも好きだったけど、ここ最近は更に好きになっていく。そのせいで娘の真奈実には若干引かれ気味。未来から娘が来たけれど、お構いなしに彼女とイチャイチャしていこう。 これは、同い年の家族3人が紡ぐ1年間のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-02 23:53:53
80879文字
会話率:37%
「あいつらを呪い殺すには怨霊になるしかないわ」
「とりあえず聖女になりなさいよ」
「だが断る」
「………………」
アンジェリカはかつて、ソレイユ王国の王子妃だった。
だが、アンジェリカが嫁いだ第1王子ルイには側室がいた。
彼女の名前は
アリエル。アンジェリカの腹違いの妹だった。
常に妹と比べられ、惨めな思いをしていたアンジェリカは、唯一王子の妃に選ばれ、民に尽くすことで生きがいを感じていた。
ところが、そんなアンジェリカをアリエルは決して見逃してくれやしなかったのだ。
アリエルがルイの子供を妊娠した直後、アンジェリカとのお茶会が原因でアリエルが流産してしまった。
「王の血を受け継ぐものを殺したものは、例え誰であろうと処刑する」
そのため、アンジェリカやお茶会の準備をした大事な侍女のコレット、そしてアンジェリカを庇った実の母親が絞首刑となってしまった。
目の前で大切な人の命を奪われたアンジェリカ。とうとう自分の番になった時、アリエルの真の企てに気づいた。
アリエルは自分が正妃になるために、わざと自分で毒を飲んで流産し、アンジェリカが処刑されるように動いたのだった。
真実に気づいたアンジェリカは、その場で叫ぶ。
「あなたなんかにこれ以上、私の命を自由になんかさせない!!」
生きている間は、他人の意のままに操られた。
死ぬ時くらいは、自分の意思で死にたい。
生まれる時には、場所も家族も選べないのだから……!
そう考えたアンジェリカは、自らの舌を噛み切り、自害を選ぶのだった。
ところが、そんなアンジェリカに自らを「神」と名乗る美しい男が手を差し伸べる。
「君には次の神になってもらわないと困る。もう一度生き直して、ちゃんと寿命をまっとうしてきてほしい」
「だが断る」
実は、アンジェリカが自害をしたもう1つの理由は、怨霊となり自分たちを絶望に陥れたアリエル達を呪い殺すことだった……。
「とりあえず、今から無理やりに生き返らせるから、聖女にでもなればいいよ。きっと君の望み以上のことが叶うかもよ」
嫌がるアンジェリカを神が無理やり生き返らせたことで、アンジェリカの人生は王子に嫁ぐ少し前まで戻ってしまった。
こうして、アンジェリカは渋々第2の人生を歩まされることになったのだが、そこでアンジェリカは「あくまで聖女として」大きな第1歩を踏み出していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 20:58:13
57320文字
会話率:39%
小田鉄馬は36歳独身サラリーマン。1度目の親ガチャでは最低の親の家に生まれ、それでも健気に生きて来た。強度の武器オタクの彼はある日目覚めるとアウステルリッツ王国の商人の息子ベルンハルトとして生まれ変わっていた。
2度目の親ガチャはレアを引い
たのか、大金持ちの家庭でのうのうと暮らす人生かと思ったが、実の母親に殺されそうになるわ、家が政争に巻き込まれて破産すわと波瀾万丈な人生となる。また、人種差別が激しい世界に対して憤る。それでも女神様からもらった12のタレントを使い、家の再興と世界の平和。そして自分を慕うヒロインたちと優雅なセレブ生活を送るために奮闘する転生少年の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-11 20:56:06
276360文字
会話率:35%
実の母親の再婚により姉と妹がいる五十嵐家の一員になった俺、五十嵐大樹。しかしそれから1週間もしない内に新しい父親が単身赴任。母親もそれについていき、つい数日前まで他人だった美少女姉妹と同居することになってしまった!
そしてこの姉妹、俺を死
ぬほど甘やかしてくる! このままでは俺の性欲が持たない! 俺は無事にこの姉妹と男女ではなく家族になることができるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 10:06:36
11211文字
会話率:66%
余命宣告されていた七原陽介は先生である「俺」の生徒だった。が、彼は余命よりも早く死んでしまう。葬儀の後憔悴する「俺」が自宅に帰ると陽介の幽霊が自宅にいる。どうしてこんなところにと問い詰めると「花火大会を一緒に見たかった」と言うので翌日の花火
大会を一緒に見ることに。
無事花火を見た陽介は成仏してしまうが、「俺」はそれと同時に復讐の計画を立てる。陽介を殺したのは病ではなく、今は獄中にいる陽介の実の母親だった———。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 18:53:06
9674文字
会話率:56%
ヒデオは16歳の少年で、実の母親を亡くし、皇帝ライツの家に住んでいる、そう思っている。
やがてこの世界の真実を知った彼は、アスマイトの柱を捕らえるために冒険をすることを決意する。
冒険の中で新たな仲間を得ながら、最終的なゴールを目指す。
す
べての柱を制覇するために!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 08:40:11
27884文字
会話率:16%
「私」アンナは八つ上の姉、アイリーン(過食症で膨れるのみ)にメイド以下の格好をさせられ使用人の様にこきつかわれていた。
そこに十歳上の兄マイクと、その友人リチャードが助けにくる。
ゆっくり休んだアンナは自分が二人とは母親が違うことを初めて聞
き、怒りふつふつで奮起、父と実の母親に対峙しに行く。
そして最後に彼女が選んだ家は。
この作品はアルファポリス、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-20 11:44:06
9004文字
会話率:48%
かつて国を暴虐の魔女は英雄の子孫と呼ばれた人間たちに倒された。だが、その魂は英雄の国の公爵である公女として転生をしていた。転生した家は家庭内不和が起きていた。実の母親は堕胎を許されない尊き相手の子供を身篭り、産んだのに認知はされず、心を病ん
でしまった。父親は明らかに自分の血を引いていない娘を育てる事になる。その娘が建国物語に出てくる過去の凶悪な魔女であることも知らずに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-07 20:00:00
55217文字
会話率:53%
一人の女性が中心に、登場人物一人一人の視点から物語は進んでいきます。
母親から暴言や暴力、ネグレクトなどを受け育った主人公。自分の生まれや育ちを憎み、家族なんていらないと思っていた。しかし主人公を育てた母親は、実の母親ではなかった。
隠され
た真実から垣間見える愛情は本物なのか――。
この作品は
・Nolaノベル(多分重複投稿可能)
https://story.nola-novel.com/mypage/novel/N-09473001-501b-44be-8e21-4bca77d3c195
・ラノベストリート(多分重複投稿可能)
https://ln-street.com/my/4f270979-d377-4e51-ae82-4d2cc6d902a9/episodes
・Baskadia(多分重複投稿可能)
https://baskadia.com/ja/auth/upload/blog?id=72706
・アルファポリス(重複投稿可能)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/956698591/42594716
にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 17:00:00
15174文字
会話率:54%
「その傷は治らないわ、フローガ」とあの女は笑いながら言った。
王妃レフコー。手に持っていたのは呪いの剣。少年フローガの実母である。
王妃であり実の母親は、フローガに刃を振り下ろした。フローガの左頬と右足のくるぶしは、パックリと割れた。
「こ
れでこの国は、ブロンティのもの」
ブロンティは雷神の加護を受けた第二王子であり、少年の実弟である。
王妃に好かれているとは思わなかったが、ここまで嫌われているとも思いたくなかった。
ようよう辿り着いた僻地の小屋で、フローガは少女ソフィーリアと出会う。
フローガの目には炎のように赤い髪と、緑の瞳を持つ少女に見えたソフィーリアは、この国では稀な治癒の魔術を使える少女だった。
命を救われたフローガは、実母と実弟を王宮から放逐し、国の実権を握ることを決める。
ソフィーリアは辺境伯の次女。父はソフィーリアの姉のトリアナティを溺愛し、ソフィーリアはいつも置き去りだった。
トリアナティは紅がかった金髪と蒼い目の少女。容姿だけはずば抜けていたが、それ以外は問題のある女性。ソフィーリアは、白色に近い金髪と琥珀色の目を持つ地味な容姿の少女である。
ソフィーリアの治癒の力は、父方の祖母から受け継いだもの。両親も姉も、その力を知らない。
成人したフローガは、焼き尽くす王子と呼ばれ、王妃も実弟も幽閉し国の実権を握る。ようやく、王妃を娶る時期を迎えた。しかし、縁談を申し込んだ相手はトリアナティであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-15 22:15:20
14902文字
会話率:19%