主人公ツキミは見習い騎士。
彼には幼馴染で初恋の相手でもあるナズがいる。
だが彼女はイケメン勇者であるアブーに言い寄られて付き合ってしまった。
意気消沈するツキミだったが、アザだらけのナズが彼に助けを求めてきた。
ナズは日常的にアブーからひ
どい暴力を受けており、耐えきれなくなってツキミを頼ってきたのだ。
勇者であるアブーを法的に罰することはできない……だが、ナズを守りたい一心でツキミは彼女を自宅で匿う決意を固める。
次第に2人の距離は縮まっていき……恋人関係へと発展する。
ところがある日、アブーがナズを見つけてよりを戻そうと誘う。
「暴力的だけれど……それは裏を返せばそれだけ私を愛しているということ」。
そんな常軌を逸した思考でナズはアブーを受け入れ、あろうことかツキミの自宅で浮気をしてしまった。
偶然現場を目撃したツキミはナズが襲われていると思い込み、アブーを殴るも返り討ちにされる。
ツキミは勇者を殴った罪で逮捕されてしまい……その上アブーの経歴に傷を付けたくないからと、ナズはツキミを自分に付きまとうストーカーであると偽証する。
身勝手な理由で勇者を殴ったと言う冤罪でツキミは死刑判決を受けてしまう。
絶望したツキミであったが、彼の前に鏡の巫女であるカルミナが手を差し伸べる。
「私はあなたを信じる」
カルミナの権力で強引に釈放されたツキミは流されるがまま彼女の騎士となるも、心に負った傷で無気力な性格となる。
そんな彼が、史上最強の勇者として名を轟かせ……カルミナという最高の女性を妻に持つことを、ナズとアブーは地獄で知ることになる。
※本編は私が連載している【ティアーズオブザデッド(マイティア)】の登場人物であるツキミを主人公にした話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 01:19:24
106202文字
会話率:30%
学生時代にドハマりしていた大人気シミュレーションRPG「レジェンドオブグランディア(通称レジェグラ)」の悪役キャラ、大魔女ディケーに憑依転生してしまったアラサーの"私"。
自分、そして自分を母として慕う2人の娘達、ライ
アとユティがいずれはゲームの主人公達に倒される運命にある事を知り、運命を変えるために奔走する。
あと大体何か食べてる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 23:59:10
837440文字
会話率:35%
― 麻雀牌とステージライト、その狭間で生きる姉の物語 ―
かつて、アイドルグループ「GRT48」の0期生として一世を風靡した安川知恵(やすかわ ちえ)。
その端正なルックスと親しみやすい笑顔でファンを魅了した彼女には、もうひとつの顔があ
った――プロ雀士。
大学時代、囲碁サークルの先輩に誘われて始めた麻雀に没頭した知恵は、学業と芸能活動の合間を縫いながら牌の技術を磨き、やがてプロ試験にも合格。
「アイドル雀士」として脚光を浴びる中、27歳でGRT48を卒業。
その後は静かに麻雀の世界に身を置き、確かな実力でタイトル戦にも名を連ねる存在へと成長していった。
現在30歳。
芸能界の表舞台からは退いた彼女だが、今は妹であり、現役GRT48メンバーの安川理恵の“マネージャー”として第二の人生を歩んでいる。
二人は都内の小さなマンションで同居中。家庭的な姉と、天真爛漫な妹――性格は違えど、姉妹の絆は何よりも深い。
そんなある日、運営からの提案で、理恵が出演するイベントに“アイドル経験者のプロ雀士”として知恵をゲスト招待する話が浮上。
迷いながらも了承した知恵は、久しぶりのスポットライトに再び身を置くことになる。
ファンの歓声、麻雀卓の緊張感、妹のステージを見守る責任――すべてが懐かしく、そして新しい。
だが、そんな彼女の前に現れたのは、かつてのライバル、父の旧友、そして芸能界と麻雀界の交錯する“過去の因縁”だった。
――勝負は、卓上だけでは終わらない。
再び握る麻雀牌に込められたのは、“守りたい人のために戦う”という覚悟。
光と闇が交錯する芸能界と、静かに燃える勝負の世界。
姉として、雀士として、そして一人の女性として――知恵は、今ふたたび“自分の物語”を始めようとしていた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 23:30:00
33374文字
会話率:26%
両親も親戚もいない18歳の男子高校生・高槻悠真。
彼を「母親」として支えるのは、年上の恋人・春日井真希、40歳。
世間的には「年の離れた母子」という設定で偽装家族生活を送っているふたりだが、
その正体は――誰にも言えない恋人同士!
学
校では「ママ」と呼ばれ、PTA会議では「若いお母さん」と褒められ、
クラスメイトから彼女の有無を聞かれる日常。
年齢差、世間の偏見、母子という偽りの関係に悩みながらも、
ふたりはお互いを支え合い、未来を選び取ろうとする。
「俺にとっての家族は、真希だけなんだ」
「あなたの未来を守りたい――母親でも、彼女でもなく、私として」
笑って、泣いて、時にキスして。
バレたら人生終了なふたりの恋は、まだまだ続く――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 22:40:00
10447文字
会話率:37%
「世界でただ一人、すべてに拒絶される少女が、“たった一人の少年”に触れたとき、愛は毒となり、それでも希望になった――」
【 200ものアレルギーを持つ女 】より
この世界は、彼女にとって**「200の毒」**でできていた。
真白結衣
(ましろ ゆい)、17歳。
完璧なルックスとカリスマ性を持つ、国民的アイドルグループのセンター。
けれど彼女の輝きの裏には、誰も知らない壮絶な現実があった。
――200種類を超える重度アレルギーと、極端なまでの潔癖症。
空気、金属、紫外線、電磁波、化学繊維、さらには「人の吐息」ですら彼女の命を脅かす。
彼女がステージに立つたび、それは「命を賭けた演技」だった。
そんな結衣には、もう一つ――いや、「たった一つだけ」守りたい秘密があった。
それは、元子役で現・トップアイドルの逢坂緋人(あいさか ひと)との、
誰にも言えない極秘の結婚生活。
触れられない。
それでも、愛している。
すれ違いと痛みの中で、2人は確かに「夫婦」だった。
だがある日、結衣の体に異常が現れる。
200のアレルゲンが暴走するように、原因不明の過敏症状が次々と出現し始める。
彼女の身体も、彼女の秘密も、すべてが崩れようとしていた。
「ねえ、私……このまま全部、壊れてしまうのかな?」
それは、
世界で最も壊れやすい少女と、
世界で一番優しい嘘をついた少年が歩む、
涙と祈りのラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 19:00:00
33445文字
会話率:25%
切なくて、どこか色っぽくて。笑って泣ける、愛情と友情の感動ストーリー。
―― あなたは一人ではない ――
すらりとした見た目で、元運動部の筋肉質。長い人差し指で眼鏡を持ち上げ、理路整然としたショウジ。
その風貌からも、「淡々としていてク
ールだ」と周りからは評されるが、実際は大きな難問を抱え、強引に夢の世界へ落ちる日々を過ごしていた。
大学で出会った友人、純粋無垢で天然ボケな遊の発言に、「何を言ってるのかわからない」とたびたび固まりつつも、居心地の良さを覚えていたある日、遊の紹介で、ひとつ年上の先輩、力也と会うことになる。
指定場所は、【ウィンク・ハート】なる喫茶店だった。
まるで洋館のようなアンティーク調の店内。窓から差し込む太陽の光。サイフォンから漂う、コーヒーのいい匂い。
人知れずロマンチストでもあるショウジは、ウィンク・ハートに胸が高鳴り、おおらかなマスターともすぐに打ち解ける。
そして、力也と対面を果たすことになるのだが……。
【※以下、ネタバレを含みます】
力也を目の前にしたショウジは、息をのんでしまう。
華奢な身体、さらさらの黒髪、長いまつげと、黒い瞳。白い肌に、柔らかそうな唇。
甘くて、濃厚で、上品な、いい匂い。
穏やかな声と、優しい微笑みで挨拶をされ、全てが自分と異なる力也を前にし、ショウジは今までに感じたことのない衝撃が体に走ってしまう。
しかし、力也は微笑みの裏でトラウマを抱え、うまく眠れない日々を過ごしていた。
光を失う黒い瞳、寂しそうな眼差し……。心配するショウジだったが、ウィンク・ハートで開催される小さなコンサートで、力也の歌声を聴くことになる。
僕を月に連れて行って――――?
力也の清らかな歌声と、身をよじって歌う艶っぽさに、鼓動が高鳴るショウジ。
俺が守りたい。そう思いながらも、会うたび、声を聞くたび、あと少し、もう少しと、力也に近づきたくなる自分に戸惑ってしまう。
「この感情を解いてしまって、力也さんに会えなくなったら嫌だ」
月に近い力也の家で、その愛しい寝顔を見守りながら、気持ちを偽ろうとするショウジ。
だが、友情に熱く、正義感の強い遊に諭され、励まされ。
ショウジは自分が抱える偏見と難問に向き合い、力也に思いを伝える決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 22:45:52
239450文字
会話率:41%
和大(かずひろ)、隼斗(はやと)、政悟(せいご)は三兄弟。
最年少の政悟は、まだ十四歳。少年と呼ぶには幼く、大人と呼ぶにはあまりにも無垢だった。
だが彼らは表の法律では裁けない事件を、誰にも知られず片づけていく。
正義の味方じゃない。犠牲
を選ぶ仕事に、正解なんてない。
それでも信じていた。俺たちは――仲間だ、と。
けれどそれぞれの「守りたいもの」が、やがて彼らを引き裂いていく。 人は堕ち、そして選ぶ――生きる意味を。
正しく堕ちきるその先に、光はあるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 22:40:00
18241文字
会話率:33%
幼馴染を助ける為に怪異と契約した少年の物語。
契約には代償がある。
世界がお前のことを忘れる。
それでも俺は、アイツらを守る。
命を投げ打つ価値がある!
最終更新:2025-07-27 21:29:54
145717文字
会話率:51%
『守りたい想いだけが、僕らの最後の武器だった。』
三十年前、謎の敵 《アガルタの焔》によって世界は燃え尽きた。 これは、絶望から蘇った者たちが築いた人類最後の砦――境界防衛機構 《レヴナント・コード》の物語。
魂の力 《フォンテ》を指輪
《リングギア》で武器に変え、戦場に立つは、世代も、背負うものも違う、個性豊かな英雄たち。
過去の復讐を誓う、伝説の総隊長。 仲間との絆だけを武器に、攫われた想い人を追う、三枚目リーダー。 そして、世界の理を覆しかねない、二人の「規格外」の天才。
それぞれの正義と想いが交差する、再生と反撃の群像英雄譚、開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:40:00
120241文字
会話率:39%
数年前の失恋の痛みを抱えたまま、淡々と日々を過ごしていた社会人・中町ヒロト。
そんな彼の前に、不器用ながら真っすぐな後輩・明坂キリカが配属される。
小悪魔的な新人女子や、忘れられない元恋人も現れ、
ヒロトの平穏な日常は静かに崩れ、やがて過去
と心の傷が再び揺らぎ始める――。
仕事と恋、すれ違いと再生。
交錯する想いの中で、彼は“本当に守りたいもの”を選び取れるのか。
――――――
※基本的に、【毎日20:30】更新予定です。
ストーリーや展開等、色々と試行錯誤しながら執筆していますが、楽しんでいただけると嬉しいです。
(アルファポリス様でも同時投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:30:00
14148文字
会話率:23%
森の奥のダンジョンボスを倒し、町に戻って仲間たちと祝杯をあげる。
翌朝――目が覚めると、俺は女になっていた。
脱衣所の鏡に映る姿を見て、自分が『女勇者』になっていることに気づく。
嘘だろ……? と、背筋に冷たい汗が伝った。
実は、俺には
前世の記憶がある。
ここは勇者が魔王を倒すという王道RPGの世界だ。
ただこのゲーム、他のゲームと違うところがあった。
最初の選択――主人公を男の勇者にするか、女の勇者にするかでエンディングが変わるのだ。
男勇者を選べば、魔王を倒した後、姫との甘々ラブラブエンド。
女勇者を選んだ場合は……。
「――パーティー仲間たちとの逆ハーレム、エロエロエンド……?」
ちょっと待て。そんなエンドは望まない!
女になった呪い――『種付けブレス』を解呪すべく、仲間にバレないうちに、一人でこそこそと旅に出た。
「なのに、なんでお前らがいるの!?」
行く先々で仲間に出会う。
正体はバレていないはずなのに、徐々に距離が近くなっている気がする?(気のせいであってくれ!!)
嫌だ……! 俺は絶対『男』に戻る……!!
「絶対に戻ってやるんだからな!!」
※カクヨム様にて先行投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:57:24
66385文字
会話率:32%
ある日突然、両親が亡くなった。そして叔父夫婦に家を乗っ取られ、追い出されてしまった四兄弟。
元乳母に引き取られ平和に暮らしていた。長女と長男は冒険者に。次男は畑仕事や薬草を育てている。末っ子三男はまだちびっ子だ。それでも姉や兄を守りたい。そ
んな気持ちが、いつの間にか守護の付与ができるようになっていた。
実は三男、前世の記憶があった。
「ごめんなさいですぅぅー!!」とギャン泣きしながら謝っている、創世の女神でもある主神。その泣き虫女神にお詫びで貰った大きなワンちゃん(?)も一緒に、四兄弟が色んな事に巻き込まれながら挫けず生きていきます!
兄弟は叔父から家を奪還できるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:55:07
953986文字
会話率:57%
望まぬ転生を続ける女性は、13度目の転生を果たしてしまう。
そんな彼女は、精霊に愛された帝国で新たな人生を歩むことになる。
彼女はこれまで数多くの異世界を巡り、様々な人生を経験してきたが、どの世界でも愛情や真の幸せを見つけることができなか
った。
人との関わりで彼女はどのように変化し、どのように考えるのか……
今回の転生では、彼女は陰謀に巻き込まれながらも、再び愛と幸福を求め、新たな世界で運命の手がかりを探し求める。
果たして彼女は、これまでの転生の果てに真の幸福と愛を見つけることができるのか――。
新規投稿: ※この物語は以前に一部公開された作品の改訂版です。また、以前公開されていた作品は、現在非公開となって居ります。
(旧タイトル: 「最初の願いと違いますが、何度も転生したのでちょっと培った知識を使って、二度目のファンタジーな異世界で、全ては無理でも守りたい者を守って、幸せに生き延びたいと思います。」)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:36:10
707588文字
会話率:26%
世界を救った礎の女神ダナートニアは、その身を「世界樹」として変え、大地を繋ぎとめた。だが、神の遺骸が生む奇跡の金属〈重銀〉を巡り、人々は再び争いを始める。
惑星ダニア――文明の栄枯盛衰が繰り返されるこの星で、辺境の村ゴカに戦火が迫る。
重
銀の採掘地として注目されたその村に、帝国最強の戦姫ヒルドが動き出す。
刀とモービルにロマンを抱く、どこか抜けた熱血青年・コテツ。
守りたいのは、仲間、村、そして日常。
だが、銃弾が飛び交う現実は、あまりにも残酷だった。
――理想と現実が交差するその時、彼の選択が運命を変える。
これは、滅びの神話に抗う者たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:23:51
148106文字
会話率:42%
授業中にうたた寝をしたら、現実世界がVRゲーム『滅亡国家のラグナテア』の世界に入れ替わっていた。
主人公白河颯は困惑しつつも、自分のプレイデータがそのまま引き継がれていることを知る。
これらを利用し、ゲームと同じように攻略を進める。
す
ると討伐ランキングや深淵攻略など、高校一年生としてはあり得ない記録を次々と樹立。カースト最底辺から一躍ハンター界の星となる。
やがてゲームとは違う、己の利権を守りたいハンターや、人類を弱体化したい悪魔などとぶつかり合うことに……。
プレイヤーデータを駆使して、現実世界で成り上がれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:00:00
153231文字
会話率:46%
神殺しの少年と、黒髪の美しい義姉。
世界が終焉に向かう時、二人は運命に抗って歩き出す。
北の地・稚内から始まる逃避行。
組織に狙われ、過去を追われ、行き場を失くしたふたり。
異能は失われ、世界は軋み、戻る場所はもうどこにもない。
生き
抜きたい。謎を解きたい。何より、守りたい。
夜を駆ける義姉弟の旅が始まる。
それは、静かに世界を変えていく旅だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:09:05
6659文字
会話率:23%
「貴方が守りたいと仰っていたものに、私は入っていなかったのです……。ただ、それだけのことです」
愛も、信頼も、二人の間にあったものを先に手放したのは彼自身。
それが仕組まれたことであっても、一度壊れてしまった関係は元に戻すことはできない─
─。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 18:00:00
59783文字
会話率:32%
戦争で親を、居場所を、何もかもを失った一人の少年がいた。寄る辺を失った彼が生き残ることなどできない。どれだけ図太く生きようとも戦争孤児は死を迎えるのが必定である。そんな戦乱の世だった。
しかし死を迎えるはずだった少年は拾われた。彼
を助けたのは戦争孤児を主体とした部隊である。そこで彼は仲間を、友を、生きる場所を、生きる意味を与えられた。
本来ならば決して得ることができなかったもの。それは少年にも自覚でき、だからこそ彼は今度こそ皆を守りたいと強く願い、想った。二度と失いたくないとも感じたから。その先で自分と同じ境遇の子達を無くすためにも戦乱を終わらせたいという夢もできた。
——しかしその夢は再び奪われた。
仲間も、友も、生きる場所も、生きる意味も、与えられた全てを今後こそ一つ残らず。だというのにまた自分は生き残ってしまった。
少年は絶望した。血を吐くような慟哭が辺りに響き渡る。しかし降り注ぐ雨は無常にもその叫びを覆い隠すように降り注いでいた。果てに少年は誓う。何を犠牲にしてでも全てを奪った者達に復讐すると。
「俺の全てを奪った奴らを全員地獄に叩き落としてやる……皆殺しだ」
顔をあげた彼の瞳は白銀に変わり、その奥に消えることのない憎悪の炎を宿す。
そして終焉が動き出した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:06:21
309487文字
会話率:27%
オードリックは魔獣から国を守る辺境伯爵。魔獣の討伐で付いた傷は体中にあり、顔面にも斜めの爪痕が付いていた。そんな彼のことを王都の貴族令嬢達は皆恐れるのだった。
そんな彼が年に一度、王宮で行われる舞踏会でデビュタントを迎えたばかりのコーネリ
アに心を奪われてしまった。誰にも渡したくないと、誰にも見せたくないと攫うように辺境の地へと連れ帰る。だが、彼女はオードリックからの愛を信じられずに自ら......。愛する人を失い自暴自棄になったオードリックもまた......。
そして気が付けば、死の戻ることになっていた。今度こそは愛する女性を守りぬきたいと心に誓うのだが。
コーネリアは思った以上にアレで......。
最初はシリアスに。死に戻ってからはハッピーエンドに向かうべく書きたいと思っています。
変わり者の作者が描く精一杯のハッピーエンド。いやいや、そこはもっと!とのお声はどうぞ、胸の内に収めていただけたらありがたいです。
初めて書き貯めをせずにアップします。更新は気長にお待ちください。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:00:00
36927文字
会話率:29%
人類の希望として育てられた少年・レオン。
聖剣に選ばれ、王国に讃えられ、仲間と共に旅を重ね、ついに“魔王討伐”を成し遂げる。
――世界は救われた。
誰もがそう信じ、歓喜に沸いた。
だが、魔王は最期に言い残す。
「世界を滅ぼすのは……我
ではない。お前たち“人間”だ」
その言葉が、レオンの心に消えない火種を残す。
戦いの果てに待っていたのは、祝福ではなく、違和感。
勝利の凱旋の中、王の笑顔、民の歓声、仲間たちの笑顔の裏に、
“なにかが違う”という感覚が確かにあった。
やがてレオンは知る。
魔族との戦争の記録は書き換えられ、和平の申し出は握り潰され、
すべては王国の“拡大と支配”のために行われていたことを。
正義を信じ、剣を振るった自分は、真実から目を背けていた。
斬ってきた敵の中には、守るべき命もあった。
これは、正義を疑った勇者の“反逆の物語”。
かつての仲間と訣別し、今度は“人間の王”を倒すための旅に出る。
剣は、世界を救うためではない。“守りたいもの”のために振るうために。
勇者、世界を滅ぼしに行く。
それは、真の平和を取り戻すための物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 12:20:40
3705文字
会話率:28%
異世界に生まれ変わったは良いものの、転生特典などはなくただの村人1になったらしい。
特技もないのでぼんやり生きてたら幼少期に突然死亡フラグが立った。原因は飢饉。村人らしい。そして前世知識も使うこと無くフラグは速攻で回収された。
また死んだと
思ったら、異世界で産まれるところへ巻き戻り、同じ村人生が繰り返される。死んらまた赤ん坊からのループだ。セーブポイントもない。
死にゲーみたくその都度対策をして、成人できるとこまではきたが、また失敗しまう。今回の人生は天寿を全うできるだろうか。出来れば平穏な終わりがいい。ついでに兄弟達のいる故郷も守りたい。
ループ人生で獲得した経験を糧に、なにも持っていない村人なりに動き回るぞ!
・・・とかやってたらいつの間にか弟の友達が俺のことを「ボス」と呼ぶ。
えー、どうしてこうなったんだっけ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 12:00:00
30069文字
会話率:20%
「守りたい人が出来た。私はその人を正妃にしたい」
幼い頃から想いを寄せていたラドネラリア王国の王太子であり、婚約者のアルバートから婚約解消を言い渡されたリュセラーデ侯爵令嬢のベアトリス。
想い人である婚約者から次々と紡ぎ出される言葉にベア
トリスは傷付き、涙が枯れるまで泣いた。
だがその一週間後、婚約解消の申し出は突然ひっくり返った。
「ベアトリス。昨日までの私はどうかしていた。だから、婚約解消の話しをなかったことにして欲しい。この通りだ!!」
深く傷つけられたベアトリスにとって、それは簡単に許せることではない。だけど、長年の恋心は中々消えてくれず、ベアトリスは戸惑う。
そんな中、これまでとは違いアルバートが少しずつ変わり始める。
「ベアトリスが私に不信感を抱く気持ちは分かる。だから、私は君の信頼を取り戻すために変わる努力をしているところだ。少しずつでいい。私を許してくれないだろうか?」
婚約者のその言葉に、すぐには無理でも彼を信じてみても良いのかもしれない。ベアトリスはアルバートに対してそんな風に思い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 11:10:00
174803文字
会話率:40%