探偵事務所でバイトする大学生の僕は、家から出て行った妖精を探して欲しいとの依頼を受ける。依頼主・真理子は、継娘の彩奈の代わりに依頼してきたのだ。僕は彩奈と妖精探しをすることになるが見つかるわけもなく、契約の最終日を迎える……。
この作品は
NOVEL DAYSにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 11:00:00
1957文字
会話率:29%
夏のホラー2022「ラジオ」参加作品です。
最終更新:2022-07-07 06:00:14
2493文字
会話率:17%
比奈の背後に男の幽霊が見えると言われ、克代は該当する人物を探し当てる。比奈に死霊が憑いているのはもはや間違いなかった。克代は死霊に負けないよう比奈を鍛えると共に、もしもの際を考えて比奈のリュックに水やカイロ等を詰めて備えた。
折も折、比
奈が誘拐された。誘拐犯の一人は、比奈の唯一の友だった葵を痛めつけ、死に追いやった男であった。幽閉された比奈はすんでの処で葵や他の霊達に守られ、無事に救出される。
比奈の幸せを一心に願う克代。その心は十分に比奈に伝わり、いつしか比奈にとって克代は無くてはならぬ人になっていた。
その克代が奈緒美に刺されて死んだ。奈緒美は克代が夫に離婚届を送っていたことを知らず、一日も早く離婚するよう頼む為に克代を訪ねたのだが、離婚届は送ったと言う克代の言葉を嘘と思い込み、刺したのだった。殺す気は毛頭無かったが、脅すつもりで持っていった包丁が仇となった。
比奈の腕の中で息絶えた克代の身体はキラキラと輝き、それに呼応するように比奈の身体から青白い光が吹きだして、克代の煌めく光りに吸い寄せられてゆく。比奈の放つ青白い光の中には様々な男女や子供が現われ、最後に晴れ晴れとした笑顔の葵が、まるで別れを告げるかのように比奈の周りをぐるりと回り、それから克代の光りに吸い込まれていった。
克代を刺して始めて正気に戻った奈緒美。ついこの間まで、本妻に申し訳ないと分を弁えて倹しく暮らしていたが、一人娘の優香が名門小学校に合格し、上流階級の人達と付き合うようになってから変ってしまったのだ。
妾だった奈緒美の祖母。それが原因で自殺した伯父。子供にだけはそんな目に遭わせたくなかったと、奈緒美は過去を振返って弁護士に語った。
それを聞いた比奈は、「誰かが庇ってあげなければ、優香ちゃんが可哀そう!」と叫ぶ。比奈自身が『人殺しの娘』と虐げられた過去があるからだ。
かつて比奈の父知之は、会社の命令で大勢の社員に解雇を通告した。その時に自殺者が出て、知之は自分を責め苛み、その結果、酒に溺れて妻子に暴力を振るうようになった。優しかった父親の荒れ狂う姿に比奈の心は傷つき、父は死んだと、その存在すら消してしまうようになっていたのだった。
比奈が父と再会した時、父は会社を辞め、深く反省して酒を断ち、昔通りの優しさを取り戻していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-22 16:30:27
57821文字
会話率:33%
戦争の絶えない世界で、犠牲となったのは子供たちだった。
突然、子供は必ず双子で生まれようになった。
そして片方の子供にだけ体に奇妙な印がついていた。印のついた子は、印のつかない子に比べよく泣く。不思議に思った大人達は様々な実験をして1つ
の可能性にたどり着く。
印のない子は痛みを感じない。
印のついた子は、痛みを感じる。自分のだけではなく、もう片方の子の痛みも。
大人たちは、印のない子を「アベル」、印を持つ子を「スケープ」と名付けた。
そして大人達は考えた。アベルを敵国に送り込もう。アベルは何も恐れない。なにせアベルは痛みを感じないのだから。
アベルは神様が与えてくれた最強のの武器なのだと、大人達は思った。
これは、大人達に仕組まれた悲しい人生を歩く、双子達のストーリーである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-15 00:00:00
233文字
会話率:0%