激闘の末に退魔の剣を手にした鈴音。しかし無知が災いし、退魔の力が常闇においてどのような影響を与えるのか考え及ばず、様々な妖怪から冷遇を受けた。
知らずに負った心の傷と冷たい常闇の闇に怯え退魔の力を頼るが、それが思わぬ方へ向かってしまうと
は知る由もなかった。
そんな彼女を見つめて「愚かな」と口にしたのは誰なのだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-29 23:45:23
193827文字
会話率:30%
常闇の人間となった鈴音。紅い鬼の下で暮らすが、心は沈んだまま。瞳に浮かぶ梅の花が濡れて雫となって溢れる。
しかし現世から逃げてきた妖怪によって、止まっていた気持ちが流れ動き出す。小さな波紋は次第に大きくなり、鈴音の心に波を立たせた。
波紋を生んだ妖しい銀は、一体誰なのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-01 23:37:22
295653文字
会話率:29%