ここは【使い手】と呼ばれる特別な能力を持つ者達がいる世界。
彼らは各々がある一つのモノの力を引き出し、また、自在に操ったという。
【剣使い】は剣を。
【槍使い】は槍を。
【炎使い】は炎を。
【音使い】は音を。
【獣使い】は獣を。
とあ
る国に謀反が起きる。
城から逃げた姫は【剣使い】レベル1。
追っ手の大男は【棒使い】レベル6。
勝てるわけがない。
絶体絶命の姫。
しかし姫は助かった。
助けたのは通りすがりの青年。
彼こそは伝説級の【使い手】、その能力は最強の【無駄使い】。
【無駄使い】を仲間にしようと考える姫。
「そんな! 私ですよ! 姫ですよ! 王女ですよ!
それがこんな暗い森の中で一人なんですから!
もっと気にしたり、心配して話を聞いて、必要であれば力を貸すとか協力するとか、そういうのはないのですかっ!」
「僕にはやる事がある。力を貸す暇も協力する理由もないな」
交渉は上手くいくのか!?
姫の国はどうなるのか!?
青年のやる事とは何なのか!?
これは特別な能力を持つ【使い手】達の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 00:14:41
26436文字
会話率:46%