※作中に下品な言葉、性行為を連想させる言葉(孕ませる、手籠めにする、犯す等…)が入っています。直接的な性的描写はありませんが苦手な方はご注意下さい。
この国、アダスティア王国は、もう随分と昔から男性の出生率が異様に低い。
そのため人口は常
に女性過多。
つまり放っておけば女性は溢れる一方で、出生率はどんどんと下がっていく。
国が亡びることを恐れた何代か前の国王が、一夫多妻制にする事を決定し、男性はなるべく早くに、そしてなるべく多くの婚約を決め、お手付きした者は必ず妻に娶るようにと定められた。
しかも、国の存続がかかっているため、貴族と庶民といった身分差のある者の結婚も認めた。
そうしてこの国は今、より早くに、より多くの婚約者や妻をもち、そしてより多くの子を儲ける者が、より優れた者と認められる。そんな国になっている。
お陰で、私は齢10歳にして、好きでもない、寧ろどちらかと言うと嫌いな人間の婚約者にされてしまった。
そんな私も今年15歳になり、そろそろお手付きされそうで戦々恐々しながら過ごしている。
基本、誘われてもお断りしているし、彼には12歳当時から既に私以外に七人の婚約者がいるので、どうぞそちらでお手付きして下さいと、心の内に収めず常に口に出してそう伝えている。
なのに、何故か彼は私に固執して、何度も何度も色々なことに誘ってくる。
何故、男性には選ぶ権利が与えられ、女性には拒否する権利させ与えられないのか。
しかも、女性はたった一人の人を愛し、敬うのに、男性からは自分一人に愛情が向けられない。
こんな不平等は到底受け入れられなかった。
一夫多妻なんて納得できない────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-16 05:00:00
39124文字
会話率:24%
2074年 12月10日 木曜日
四国にほど近い太平洋にある人工島に隕石が落ちた。
その翌日――VR世界が現実と同化し始める。
男女比が1対22のこの世界で、俺は少しずつ変わっていく。
※稚拙はフィクションであり、実際に存在する地域、名称
とは関係ありません。
※あべこべ要素は世界観としての設定ですので、あんまり女性過多のシーンは少ないかもしれません。
※女性の方には申し訳ありませんが、気分を害してしまうことがあるかもしれません。その際はブクマを外すなり、感想で言っていただくなりしてください。私の技量が足りないのです、仕方ありません。
※残酷な描写につきましては保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-16 21:30:44
163844文字
会話率:38%
世界に五つの大陸あり。
東のヒースト大陸。
西のウェッチ大陸。
南のスイサス大陸。
北のカゼノス大陸。
中央のセンコエ大陸。
昔、この五つの大陸にはそれぞれ一つずつ国が存在した。
ヒースト大陸には、
火荒ぶる王国 『ボルネス』
ウェッチ大陸
には、
土揺さぶる連合 『クエンティード』
スイサス大陸には、
水薫る神聖国 『メルレント』
カゼノス大陸には、
風吹き荒ぶ帝国 『ガルウィン』
センコエ大陸には、
闇燻る魔王国 『ディンアンバー』
これらの国々は、数年前まで貿易が盛んで仲は良好であった。
しかし、悲劇は突然にして始まった。
ディンアンバーの魔王『クアオロ』が殺害され、玉座に、殺した張本人『ネリドリューク』が座ってしまったのだ。
その後、魔王国と他の国々との戦争が始まった。魔王国軍の戦力は他のそれとは比べられない程絶大で、4つの国が力を合わせても徐々に圧されていった。しかし、ここで4つの国々からそれぞれ一人ずつ歴戦の猛者と呼ばれる四人が姿を表し、魔王国の脅威を取り払った。それが、後に語られる聖戦(ジ・ハード)である。
この物語は、それから数百年後の話である。
※この小説は王道RPGに見せかけた別の何物かです。読む際にはご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-01 08:00:00
218481文字
会話率:47%