天正十年、天目山。滅亡の淵で自刃を図った武田勝頼が次に目を開けた時、そこは後漢末期、群雄割拠する三国乱世の只中だった。言葉も通じぬ異郷で、彼が出会ったのは、最強の武将・呂布に仕えるも、その才を持て余す悲運の軍師・陳宮。
故郷への無念を抱く
勝頼の「武」と「仁」。乱世の非情さを知る陳宮の「智」と「謀」。異なる世界で挫折を知る二つの魂は、互いに惹かれ合い、やがて固い絆で結ばれる。
呂布の客将として雌伏の時を耐え、裏切りと崩壊を乗り越え、ついに二人は「風林火山」の旗を掲げ、荊州南部の辺境から再起を図る。日本の知恵と武田流戦術、陳宮の神算鬼謀、そして新たに集う仲間たちと共に、曹操、劉備、孫権ら、綺羅星の如き英雄たちと渡り合い、天下取りの野望へと突き進む。
果たして、日出ずる国から来た異邦の龍は、中原に平和をもたらす真の覇者となれるのか? 常識を覆す戦術、心を揺さぶる人間ドラマ、そして息詰まる知略戦が織りなす、壮大な歴史ifエンターテイメント、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 06:00:31
121920文字
会話率:31%
病院の集中治療室より目覚めた僕は、武田勝頼になっていた。
夢か、現実かわからないが、僕は入院中に得た知識を駆使して、この世界に留まることを決意した。
折角手に入れた健康な身体、天目山で死ぬのはごめんだ。
歴史をかえてやる。
最終更新:2025-04-13 13:29:58
236396文字
会話率:30%
久しぶりの休日。中央道で山梨に温泉一人旅に向かっていたら交通事故に。
死んだと思い、気づくと見知らぬ天井。
俺を『若』と呼ぶ声、その風貌は時代劇そのもの。
父は勝頼、俺は『若』、ここは新府城で明日は火をかけて離れるって武田信勝に転生!
で
も天目山でまた命を落とすまで数日。
信勝の生きる為の戦い(逃走)が今始まる。
なお、当方歴史研究家などでも無いので本来の史実に対して大きな齟齬などが生じる可能性がありますが、暖かく見守って頂ければと思います。
また名称などにつきましては現代に伝わる呼び名で統一しており、当時の呼び掛けとも大きく異なると思います。また話し方も現代に近い話し方にしておりますので予めご承知おきくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-05 00:11:27
46806文字
会話率:52%
甲州街道の宿場の一つである勝沼宿に、一人の侠客がやってきた。
不動の仁助を名乗るその男は、とある賭場に足繁く通い始める。
どうにも薄気味悪いその客が気になる、賭場の元締めで香具師の柏尾の紋造。
紋造はある日その正体を掴む為に、若い
子分の三平に仁助の後を追わせる。
尾行に気付いた仁助の口から三平に明かされた、本当の目的。
それは親の敵である、須藤 甚五郎を見つけ出し討つ為だった!
この物語はフィクションです、実際に起きた出来事ではありません。
また架空の人物名を使っていますが、万が一同じ名前の方が居た場合ご容赦下さい。
初めて書く短編作でもあるので、読みづらい部分もあるかと思います。
細かい指摘についても、架空のお話という事で許して下さい。
この作品はノベルアップ +でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-08 07:00:00
6436文字
会話率:40%
天正十年(1582年)。
甲斐の国、天目山。
織田・徳川連合軍による甲州征伐によって新府を追われた武田勝頼は、起死回生をはかってわずかな家臣とともに岩殿城を目指していた。
そのかたわらには、五年前に相模の北条家から嫁いできた継室、十九歳の
佐奈姫の姿があった。
武田勝頼公と、18歳年下の正室、北条夫人の最期の数日を描いたお話です。
すでに公開している『春恋ひにてし~戦国初恋草紙~」とは同じシリーズになります。
コバルトの短編小説大賞「もう一歩」の作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-09 16:55:46
12664文字
会話率:24%