槍の王シリーズ3『焦燥と月下のマギア(上)』お楽しみください。ちなみに、この作品の前にすでに完結している第1部『記憶を失った修道女と地下室の少年』と第2部『群青と灰色のサピエンティア』をお読み頂ければ幸いです。世界観や登場人物を追いやすくな
ると思います。時系列的には第3部は第2部と同じくらいの時代へ飛びます。舞台はもう一つの学園へ。以下、あらすじをどうぞ。
幼い頃国王の養女となったハヅキは、マギア聖学院に護衛の七袖(ナナソデ)と共に在籍していた。人見知りで根暗な性格のハヅキも、七袖とソフィアに助けられながら、少しづつ周りの生徒達と打ち解けていく。そしてハヅキが中等部に進学する頃、王都立マギア聖学院と聖都立サピエンティア神学校連盟の交換留学プログラムが発表された。この交換留学プログラムにより、アスラがサピエンティアを訪れ、エウロギウスとアキレスと時を共にすることはまた別の物語である(第2部参照)。ハヅキはそのチャンスを利用し、故郷である東洋の国、獣人族の帝(みかど)が統治する陽王朝へ行く事を決意する。それは幼い時に生き別れとなった双子の姉、ミツキを救い出すためだった。しかしそのためには両校主催の選抜試験を受けなければならない。選抜試験の決勝、七袖の前には『白銀の騎士』と呼ばれるセレステが立ちはだかる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 11:00:00
28973文字
会話率:30%
あの小さな教会での事件から遡(さかのぼ)ること十数年。後の青の枢機卿エウロギウス12世と灰色の教団の司教アキレスは、聖都のサピエンティア神学校での日々を過ごしていた。3大貴族の後継者には全く興味のないエウロギウスの目的は腐敗した聖都と中央聖
教会を改革し、教皇となること。平民の生まれであるアキレスはそんなエウロギウスと神学校の宿舎でルームメイトになった。エウロギウスと幼馴染であるセレステとソフィアも神学校と肩を並べるマギア聖学院に在籍。いち早く卒業した年上のセレステには縁談が持ち上がっていた。しかし、エウロギウスはその婚約者にある疑念を抱き調査を始める。
○本作は『槍の王』シリーズの第2部となっています。第1部の『記憶を失った修道女と地下室の少年』は完結しており、上の『槍の王』のリンクから御閲覧頂けます。時系列的に言うと、第2部が先なのですが、世界観やプロットは第1部から読むと分かりやすいと思います。どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 16:46:21
40359文字
会話率:44%