1947年、戦災孤児で溢れる上野では浮浪児の失踪が相次いでいた。
「失踪の前後、赤い外套の男が必ず現れる」という噂が浮浪児たちの間で囁かれていた。
一方、東京では及川が上司から見合い話を持ち掛けられ、それを相談しに佐原親子を訪ねていた。
佐原万智の友人で佐原薫の想い人、横浜の占い師・楊紅瑛と出会うが、彼女は数日後、惨たらしい死体となって発見される。
死の直前に聞かされた彼女の言葉は、殺されることが分かっていたかのような遺言めいたものだった…。
浮浪児の失踪、猟奇殺人事件、見合い相手から聞かされる山村の怪談話、そして“赤い女神”を信仰する山間に作られた不審な村…。
同時進行する謎は、やがて一つの真実に行き着く。
佐原万智シリーズ第2弾。
【本作品はエブリスタ、ノベルアップ+にも掲載中です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 21:22:57
31309文字
会話率:39%
いつも通りに同じ会社からアパートまでの帰り道を歩いている最中に迷子になって、迷い込んでしまった世界。空腹に耐えかねているところを、人の良いけれどヒグマにしか見えないパン屋の奥さんに雇ってもらい、小さな家で平和な日々を送っていた。そんなある日
、町で見かけない胡散臭い男たちに連れ去られそうになってしまったところを黒猫獣人の青年に助けてもらう。
黒猫獣人の彼を気が付いたら餌付けしまった壮大な迷子のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-06 17:08:38
23615文字
会話率:61%