ご覧じろ、龍殺しの王様のお城の中庭の「百人隊の菜園」を。/馨る月桂樹、匂う龍蒿。そよぐ枝葉、誇り咲く花々。/犬薔薇の実を摘む者はあらずや? 熟し落ちた実で大地が赤く染まっている。
昔々、龍を倒した功績で王位を継いだ王様がおりました。
ある
日ある晩、王様の元に不思議な影が現れて、こういいました。
「お前の一番大切な物をもらい受けに来た」
ダークなお伽噺。
※この物語は、作者個人サイト及び「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」「セルバンテス」で公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-15 18:00:00
10529文字
会話率:18%