夢の中で再会したのは、高校時代に想いを寄せた遠野美香だった。
変わらない笑顔に胸が締めつけられる。
たとえ夢でも、もう一度話せるならそれでいい――。
過去と夢が交差する、切なくて優しいラブストーリー。
最終更新:2025-07-17 07:30:00
13157文字
会話率:38%
忘れられない人がいる。
15歳の春、私は彼に出会った。
不器用で、ぶっきらぼうで、だけど時々見せるまっすぐな眼差しが、心に残った。
イヤホンを分け合った夏、手がふれた夜、渡せたチョコ、渡せなかった想い。
私たちは、あと少しのところで何度
もすれ違った。
そして彼は、突然転校した。
最後にかけた電話で、彼は言った。
「もう電話してこないで」
それが、彼との最期の会話だった。
大学に入った春、彼の訃報が届いた。
19歳、バイク事故。あまりにも、あっけない終わりだった。
私の時間は、あの日からずっと止まっている。
――これは、夢でしか会えなくなった彼を、今も想い続ける私の、静かな再生の物語。
*更新は20時です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:00:00
2688文字
会話率:11%
17歳の高校生・蒼真は、放課後の図書館で1通の不思議な手紙を見つける。
差出人は“遥”という名の少女。手紙には、自分の名前が明記され、こう綴られていた。
「あなたにもう一度会いたい。ずっと待ってる」
そして、その日から蒼真は“見知らぬ町
の夢”を見るようになる。
夢の中で出会ったのは、まさに手紙の差出人・遥。彼女は微笑みながら言った。
「やっと、来てくれたね」
二人は夢の中で再会を重ね、少しずつ心を通わせていく。
だが、遥の記憶は曖昧で、現実には彼女の存在が確認できない。
やがて蒼真は、彼女が10年前の事故で昏睡状態に陥り、今も眠り続けている少女であることを知る。
さらに、その事故の現場には、すでに亡くなった蒼真の兄の名前が刻まれていた。
兄の死、遥の眠り、そして10年越しに届いた手紙。
全ては一本の線でつながっていた――
遥はなぜ、夢の中で蒼真を呼び続けたのか?
手紙に込められた“本当の想い”とは?
そして、二人はもう一度、「現実の世界」で出会うことができるのか。
これは、時を超えて心をつなぐ、ひとつの奇跡の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 17:22:24
943文字
会話率:12%
通り魔事件で、最愛の兄を失った高校生・美咲。
「ただいま」と言える日常は、突然断ち切られた。
理不尽な現実に打ちのめされながらも、
彼女は生きる理由を探し続ける。
ある夜、夢の中で再会した兄がくれた言葉――
「生きてほしい」。その願いが
、美咲を再び歩かせた。
やがて人生の終わり、美咲は再び兄と巡り会う。
今度こそ言えた、「ただいま」と。
これは、深い喪失を抱えた少女が、
絆とともに生き抜き、再び愛にたどり着くまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 22:10:00
13833文字
会話率:29%
「あきは、どうして医者になりたいの?」
夢の中で再会した初恋の彼に、そう問いかけられた。
もう忘れたはずの記憶、しまいこんできた想いが、胸の奥で静かに揺れはじめる。
医師として、母として、誰かのために生きてきた日々。
でも、本当に私はこの
道を選びたかったのか。
誰にも言えなかった“迷い”や“本音”が、夢の中の彼との会話でほどけていく。
“夢”と“現実”の狭間で、あきは静かに過去と向き合いながら、
少しずつ、自分の声を取り戻していく――
これは、かつて誰かを本気で想ったことのあるすべての人へ贈る、
やさしくて、どこか切ない、再生の物語。
過去の迷いや、置き去りにしてきた気持ちに、
そっと光が差しこむような物語。
読み終えたあと、
忘れていた“あの頃の自分”にやさしく手を伸ばしたくなる。
そして、今からの人生を、
自分らしく歩いていこうと思える。
そんな一冊になれたら嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 20:00:00
16803文字
会話率:10%
日常とともに消えた親友セナと夢の中で再会したヒカリ。
見えるはずが無くても、嘘幻だとしても、いつかまた、一緒に日の出を見たい。
最終更新:2024-01-02 21:20:06
1601文字
会話率:57%
20代会社員の日向ゆりと荒井慶太は頭数合わせの合コンで知り合う。最初で最後の出会いのはずだったのに、お互いが見る同じ夢の中で再会の約束を取り付けた――だって不安じゃん!
最終更新:2021-09-20 17:24:15
9325文字
会話率:45%
自然に恵まれた環境に住む少女・神野御許はある日、愛犬のパックスが散歩中に梅のようなものを飲み込んでしまうのを目撃する。すると数日後からパックスの様子がおかしくなる。そして御許は飛行機の操縦席のような場所で若い男が悪戦苦闘している夢を繰り返
し見るようになる。
やがて御許はその若い男―コンソルティスと夢の中で話ができるようになる。コンソルティスは惑星オゾンのウワーズミ国からプラム号に乗って地球に来ていた。彼の話によればウワーズミ国と対立関係にあるヘドロ国は将来の地球侵略の準備のためスラッジという生き物の卵を雹に紛れさせて送り込み、それが御許の家の近くにある木の根に巣食っているという。彼の任務はそのスラッジ退治であったが、パックスによって飲み込まれた際にプラム号が壊れてしまったので、パックスの体を使っての任務への協力を御許は要請される。
了承した御許は散歩の時間限定でパックスによる木の根本近くの掘削に協力していたが、ある日パックスの怪我を目の当たりにして協力の中止を申し出る。しかし逆にコンソルティスに固い意志を告げられて任務の重要性を諭される。
意を決した御許はパックスを穴に近づけないようにして自分で穴を掘る行動に出るが、パックスが暴走したのでやむなく帰る事にする。帰途で御許はパックスと合流したが、家に着く直前にパックスは再び暴走して木のある方に走り去る。再度合流したパックスが以前のような仕草を見せた事に御許は違和感を抱く。
コンソルティスと夢の中で再会した御許はパックスが暴走して木に戻った際にプラム号を嘔吐させた事、及び最後の手段を使って任務を果たした事を知らされる。そして御許はパックスの名前を使わせて貰いたいという彼の申し出を受け入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 08:41:43
30734文字
会話率:56%