ミスティ・ドラグーン公爵令嬢はある日──今まで殺された四度の人生を思い出し、同時に邪竜の力に目覚めた。それを起因として……彼女は幻竜マキナと出会い、遠い過去の事件を知る。
怒り、憎しみ、怨み。それらの憎悪を糧に、邪竜となった令嬢は美しく狂い
咲く。
そして彼女は、牙を向ける。自身を冤罪で殺してきた者どもに、復讐という名の牙を──……。
これは《憎悪の邪竜》の復讐劇。《破滅の邪竜》の系譜が織りなす第三幕。そして……そんな彼女の従順な下僕との、淡い恋未満な話。
【注意】R-15、残酷表現あります。苦手な人はお逃げください。自衛大事。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 19:00:00
127306文字
会話率:32%
そのとき、竜に育てられた《少女》は竜殺しとなった。すべてはただ、竜にたいする愛ゆえに。
かつてひとは竜とともにあった。人類は竜を信仰し、竜の恵みを享けながら穏やかに暮らしていたが、際限ない欲望により《戦争》が勃発した。竜は争いを嘆き、壊れ
ていった。こころの壊れた竜は気候を乱し、暴れまわる。
斯くして竜とひとは、別れた。
殺せるはずのない竜を殺しながら旅をする娘《メリュ》は、謎の青年《ラグス》と出逢い、行動をともにすることになる。
何故、彼女は微笑みながら、竜を殺すのか。
美しき地獄に祈りの声はなく、ただ憐れみの賛歌が響きわたる……これは英雄にも勇者にも竜殺しの聖女にもなれない、ひとりの少女の、愛と殺意の旅路を綴った幻想譚(ダークファンタジー)である。
*連載について
毎日20時に投稿致します。
*注意書き
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・出来事とはいっさい関係がありません。ご了承ください。
最強とついていますが、対人戦では不殺を貫くので多少苦戦します。
またR-15程度の残酷描写があります。
*お知らせ
第26回電撃小説大賞最終候補作《死者殺しのメメント・モリア》
メディアワークス文庫より好評刊行中 です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 20:00:00
124228文字
会話率:33%