ルステリア王国は、王都とそれぞれ東西南北の大きな都に、聖女が居る大聖堂を構えている。
中でも王都の聖女は、聖女を目指す者たちにとって指標であり、憧れとされていた。
しかし、王都の聖女であるクラリス・セントクレアは、日々最低限の仕事しかせず、
王太子殿下や王都の司教・アストラ、護衛騎士であるレオンハルトとのんびりと過ごすばかりだった。
「どうして怠惰なあんたがアステル大聖堂で王都の聖女をやってるのよ!」
努力をして聖女となれた北の聖女、ルーシン・フィリスがある日、そんなクラリスに痺れを切らし、クラリスの中に眠る前世の記憶を呼び覚ます。
これでクラリスも王都の聖女らしく働くと思っていたのだが……クラリスの前世はなんと、「社畜」であった。
これは、美貌の聖女が社畜堕ちして正論を振りかざしながら、王太子殿下や護衛騎士、事態の原因であるルーシンと共に旅をして、人を救ったり、陰謀に巻き込まれたり、それぞれが過去を乗り越えたり、知らない事実と向き合ったりするお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 17:04:16
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会話率:53%