花街の中でも異色の見世、華苑(カエン)。箏の名手の華姫である螢【源氏名:藍花】は、梅雨の雨夜に思い出す過去があった。
憧れの姉姫の娘達である双子へ、藍花は十三年前を唄で伝えるーーー。
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"花いちもんめ"
;、"かごめかごめ"、"ほたるこい"の唄がモチーフ。
哀愁漂う清楚系の華姫で、自分の恋愛に疎い。露草 (藍花)の花言葉が物語の主軸。
*一章は月下美人のように花開き、華姫を辞すまでの一年。
*二章からは、楼主や若旦那とのその後。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-21 00:00:00
99966文字
会話率:29%