私のように友人は同棲愛者と呼ばれるものだった。
だからと言って私に恋愛感情を抱く訳ではなく、決まって平行な関係が続く。
『告白したの?』
『しないよ。ノンケだもん』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いま
せん。
注意事項2
同性愛者の方って、私以上に人を見てると思うんですよ。
危ない橋は渡らないように、多分誰よりも人を見てる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-12 18:11:38
911文字
会話率:32%
「――わたしとお付き合いしませんか?」
二人きりの静かな文芸部。
隠坂春(かくれざかはる)が後輩の桜川桜花(さくらがわおうか)から告げられたのは、思いもかけない交際の申し出だった。
それまでは適度な先輩後輩関係でいたはずだった彼女の唐
突な告白。
陰キャを拗らせた春は戸惑いながらも押し切られ、交際をスタートさせてしまう。
同じ時間を過ごしていくうちに、評判通りの人懐っこくて優しい一面だけではなく、少し強引だったりいたずら好きだったりする所も知っていき――だんだんと、春は彼女と一緒にいるのが楽しくなっていった。
けれど、だからこそ思うのだった。
君は、どうして僕なんかに告白したの? と。
彼女が胸のうちに秘めた願いと真意を知るとき、止まっていた春の時間が再び動き出す。
これは、互いの欠落を互いでしか埋められない二人が紡ぐ、運命の出会いの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 16:08:35
110728文字
会話率:29%