夢野冬華は高校二年生。彼女は友人達と平穏な日々を過ごしていた。ある日彼女は、見知らぬ男子から「しずか」と呼ばれる。全く覚えのない名に困惑した同じ日、高校の生徒会長、神冷興俄からも告白され、迷は深まるばかり。
冬華が必要な興俄と、彼女を取
り戻したい椎葉鷲は、前世の縁を引きずったまま対峙する。彼らの周囲にはそれぞれ、縁を受け継いだ者たちがいた。
なぜ彼らは今、転生したのか。それは、やがて起きる天下の騒乱への序章だった。
この出逢いは必然。古の記憶を持つすべての魂たちよ、今こそ目覚めるとき。
~しづやしづ しずのおだまきくりかえし 昔を今になすよしもかな~
時を超え苧環(おだまき)が紡ぐ物語
※異能を持つ主人公の恋愛&現代ドラマです。
歴史上の人物、現存する土地・建物、物語等が書かれていますが、全てフィクションです。作中に登場する吾妻鏡は『国立国会図書館デジタルコレクション』からお借りしました。
カクヨムでも投稿しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 20:20:00
159366文字
会話率:56%
マンションの一室で、女性が腹部を刺され死んでいた。容疑者は第一発見者の夫、そして現場に空き巣犯として潜り込んでいた男――推理作家の吾妻鑑が、奇妙に絡まった事件の糸を解いていく。真相のカギとなるとは、現場の窓にかかっていた「カーテン」だった。
最終更新:2021-05-21 17:16:14
16066文字
会話率:61%
【番外編】K県警捜査一課の鈴坂万喜子刑事は、毎朝通勤で乗車するバスで「同じ日付の地方新聞を毎日広げている」奇妙な男を目撃していた。男はなぜ、同じ日付の地方紙ばかりを読むのか。推理作家の吾妻鑑は、女刑事とともに取り留めのない推理合戦を繰り広げ
ていくのだが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-09 23:07:48
9622文字
会話率:68%
【番外編】K県S市内のアパートで男の撲殺体が見つかった。県警捜査一課の警部からいつもの如く捜査協力を依頼された、推理作家の吾妻鑑。被害者の遺体は、ノートパソコンから六つのキーを外し右手に握りしめて絶命していた。その行為が意味するものとは?
最終更新:2018-07-16 00:08:38
6387文字
会話率:69%