梗概
東京の編集プロダクションに勤める編集者・福原里衣は、ある冬の日、元婚約者の一周忌法要へ向かおうとして、いくつかの偶然が重なったことで、北岩手にある小さな駅前の神社に、雪晴れの夜にだけ出現するという「冬の七夕祭り」という不思議な祭りの庭
に迷い込む。
そこで亡くなった元婚約者・悠と邂逅し、大好きだった彼の、大好きだったところをひとつずつ思い出し、大切に抱きしめながら、かつて二人の間に確かにあった幸せだった時間に、感謝と祝福を捧げていく。
祭りのあと、里衣は遥に対する思慕にひと区切りをつけて、祭りの場で邂逅・再会した悠本人(霊)の願いもあって、里衣は新しい恋をすることで過去と折り合いをつけて、新しい道を歩きはじめる決意をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 19:22:20
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会話率:17%