どこにでもいる普通の会社員、八重雲正人(やえぐもまさと)は助けを求められると、自分の時間を犠牲にしてまで他人を助けるお人好しだった。ところが信頼していた人に裏切られ命を落としてしまう。
気が付くとレイという名前で別の世界へ転生していた。この
世界では自分をもっと大切にして生きていこうと決意を新たにし、強い人間になろうと魔術の勉強を始める。この世界では使い魔が存在し、その術者はサモナーと呼ばれ、有名な冒険者や王国最強の騎士団と呼ばれるサモナー隊は尊敬の対象になっていた。レイも憧れのサモナーとなるべく奮闘するが、ついにその努力は報われず使い魔のいない落ちこぼれとなってしまう。
その後冒険者ギルドに所属して自分の居場所を見つけたと思った矢先、使い魔のいないレイならば、自分たちが逃げる時間稼ぎになるという理由で仲間に裏切られ、魔族の巣になっている洞窟奥へと取り残されてしまう。前世でも裏切られたレイは絶望の中、ただただ自分の無力さを呪いながら魔物に襲われ命を落とすと思われた。しかし突然レイの体から強力な使い魔が現れ、眼前の敵を瞬く間に一掃してしまう。現れた使い魔は伝承でしか知られていなかった神獣、不死鳥<フェネクス>だった。
これは落ちこぼれだと思われたレイが、伝説の神獣使いとなりその実力を隠しつつも、様々な人たちと関わり合い、成長し事件を解決していく異世界成り上がりファンタジーである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 22:25:55
68529文字
会話率:46%
異世界にヴォルフとして転生した久我隆(くが・たかし)は好きだった異世界転生小説のようにチート能力を発揮しようとした。
だが、転生後7歳の誕生日で魔法が使えないことがわかる。
なんとか魔法を使えるようにならないか魔法を研究する日々。
しかし、努力は報われず16歳の誕生日になっても魔法は使えなかった。
宮廷魔導士を何人も輩出する名家に生まれながら魔法が使えない。それは貴族として生きていくことを困難にした。
頭の良さを買われ、王都の豪商へ養子へに出されることが決定する。
王都へ向かう途中、飛空船が墜落。無人島に流れ着く。そこで一緒に漂着したひとりの少女(カルラ)を助けた。
魔法の論理体系に詳しいだけのヴォルフと、魔法が1つしか使えないカルラの無人島サバイバル生活が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 17:14:14
473041文字
会話率:45%
天使と人間が存在する世界。
エルシアは、天界で最も優秀な天使の一人である「神」を父親として誕生した。
周囲からの自分に対する期待に応えるため、天界で名高い名門校「聖天使学院」へ入学する。そして学院内で良い成績を取り、入ることが難しいとされて
いる「幸学部」へと就く。
幸学部とは、人間や天使へ幸運を与える事が仕事の学部だ。
だが進学後、優秀な天使が集まった幸学部内での立場は良いものとは言えなかった。周りの期待を裏切らぬため、幸学部内で人一倍仕事をこなし続けるエルシア。
それでも努力は報われず、精神が疲弊しきっていたところに人間の少年「未世 哀翔」(みせ あいと)と出会う。彼との出会いがエルシアの仕事に対する認識を好転させた。ただ成果を上げるためだけの道具であった仕事がやりがいを感じ始め、これまで生きた数百年の中でも特に充実した日々を送っていた。
しかし幸せな日々は長くは続かず、ある日エルシアが仕事で与えた幸運によって、福引きで家族温泉旅行を当てた未世家。当然喜び、連休前に家を出て旅館へ向かったがその帰り道で事故に遭う。哀翔は何とか一命を取り留めるも、一緒に車に乗っていた母と父を亡くしてしまう。
一方未世家の三人を家の前で待っていたエルシアは、その話を聞き絶望する。人間界で最も長く、共に時間を過ごした人達が帰らぬ人となってしまったのだ。
その後エルシアは未世家の中でただ一人の帰りを待ち続けるも、帰ってきたのは見る影の無い哀翔だった。病院から未世家まで哀翔を連れて帰った叔母は仕事で忙しく、哀翔を家に入れるなりすぐにどこかへ出かけてしまう。暗い家の中を孤独に進み、自分の部屋へ戻った哀翔の弱りきった姿にエルシアは呼吸を乱した。人間には天使の姿は見えない、それでもエルシアは哀翔の傍に居続ける。すると突然哀翔が立ち上がり、二階のベランダから飛び降りようとした。驚愕したエルシアはとっさに幸学部の力を勝手に使ってしまい、哀翔は幸運によって怪我無く済んだのだが…。
それからも哀翔が自殺行為をする度、エルシアは規則を破り幸運を与え続ける。重大な規則違反をしていると自覚をしているものの、哀翔を死なせたくはない。そんな現状に苦悩しているエルシアが天界の街を歩いていると、どんな夢でも叶うという「幻の薬屋」への道が記された看板を見つける。そしてこれが運命を変えることになる。
カクヨムにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-07 21:33:59
6465文字
会話率:33%
ある時は快活な村娘。またある時はフラりと消えては現れる一番のぐ~だら放蕩息子。昔定められた村の掟により昼間の作業は女でないと村中から折檻される薄幸系少年エルクの日常を描いた酊ファンタジー。男には、無性に呑みたくなる夜もある。
最終更新:2018-04-28 00:00:38
2279文字
会話率:57%