エリーは首狩閣下と字される文武(まほうとけん)に長けたる若き女公爵であった。未だ幼い弟が長ずるまで公爵位を守り、公爵位を弟に譲ったのちには以前からの婚約者である王太子ロンデールの元へと嫁いで王妃となり、私人としての己を捨て身命を賭して国を
支える覚悟であった。
ところがどっこい王太子を含む現王室は──苦労性の宰相が強い危機感を持って首狩閣下なんてヤバイ字がついちゃう血筋だけは文句なしにやんごとない豪腕&辣腕女子(ばくだん)を王室にぶちこむ苦渋の決断をする程の──頭ふわふわのアホウの集りだったのである。
これは色々かったるくなって開き直ったエリー(王位継承権2位)が超高速で力こそパワーな王位簒奪をキメてついでに初恋をモノにするまでの国民的にも割とハッピーエンドなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 19:50:31
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会話率:57%
魔王が復活した。だが、魔王は勇者の為にせっせと武器防具薬草を宝箱に入れるのに忙しい。
「俺、魔王飽きたから、勇者に倒されるわ」
「何でだよ!!」反発する赤の師団長。
だが魔王軍の悲しい性。強い者には逆らえない。呑気なパワハラにあいながら彼が
魔王をやめるまでのギャグコメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-01 01:37:32
9057文字
会話率:12%