かつて、世界的に名を馳せる巨大財閥の御曹司として、豊かで平穏な人生を送っていた千堂 十夜(とおや)。
優しい両親に囲まれ、何不自由のない日々を過ごしていた彼は、子どもの頃からの宇宙旅行の帰路で起きた事故により命を落とす。
――そして目を覚
ましたその瞬間、彼はもう“人間”ではなかった。
魂が転生した先は、魔族の脅威にさらされた異世界。そこでは、魔族殲滅を目的とした特殊機関によって、兵器としての「人間」が造られていた。
十夜の魂は、人類最強兵器シリーズの一体――**AHED(対魔災殲滅兵器)**に宿っていた。
記憶を失ったまま、命令に従い無慈悲に魔族を屠り続ける日々。
だがある日、任務中に出会ったある1人の魔族により、眠っていた前世の記憶が少しずつ甦っていく。
「……俺は、機械じゃない」
かつて命を愛し、愛されていた少年は、自分が“誰かに造られた道具”であることに抗い始める。
そして、兵器AHED-10としての立場を捨て、組織を脱走。
今度は“自分の意志”で刃を振るう。――「悪人だけを殺す」という信念を掲げて。
異世界に存在する“もう一つの正義”。
それを示す者の名は――千堂 十夜(とおや)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 15:37:59
792文字
会話率:19%
よくある政略結婚の日を迎えた主人公は、夫を気づかって「私を愛する必要は無い」と伝えた。ところが家のために結婚したと思っていた夫の反応
は予想と違っていた。
でも前世持ちの主人公には夫に愛されているはずが無いという確信があるのだ。前世を思い出
したことで自らの運命が少しずつ変わっていることに気づかない主人公と、そんな彼女を手に入れたい男子のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 03:12:45
8146文字
会話率:21%
私は前世の記憶が少しあって、今の世界では十八歳ほど。相棒の魔法使いと、冒険者として活動を始めたばかりだ。そんな私達は洞窟の中で、ドラゴンから追われて走っていた……
『相棒(バディ)とつむぐ物語』コンテストに応募しています。
最終更新:2023-04-30 03:15:51
11965文字
会話率:42%
キーラには日本人としての前世の記憶が少しあり、その一つがシンデレラストーリーの乙女ゲームだ。だからといって、キーラはゲームには一切登場しない。それどころか、これから始まるゲームの舞台となる学院の生徒ですらなく教師だ。
ド貧乏貴族で生徒か
ら「ひっつめ眼鏡」と呼ばれるキーラは、働く貴族の女性が馬鹿にされる国で見下され蔑まれている。
そんな環境でも必死に働いているのは、家族のためにお金を稼ぐ必要があるからだ。
辛いことが多い毎日の中、学院長だけがキーラの心のオアシス。もちろん貧乏貴族の嫁き遅れとしては、隣に立てる夢なんて見ない。部下として学院長の役に立てれば十分だ。そのためなら、火の中水の中!
だって、現実にシンデレラストーリーが降って湧くわけがないでしょう?
現実世界に乙女ゲームなんて持ち込まれたら、大惨事! とキーラが駆け回る中、人身売買事件に巻き込まれたりしながら学院長との仲を拗らせつつ実らせるお話です。
20話前後で完結予定です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 20:16:17
103688文字
会話率:39%