貴族令嬢ヴァレリアは、婚約者の王子によって処刑台へと送られた。
王子が第二妃として連れてきた女に嫉妬して、貶めようとした罪によって……。
ヴァレリアは実際、第二妃を侮辱し、「どうかその女を殺してくれ」と周囲に訴え、大いに騒ぎ立ててきたのだ。
――というのも、別に嫉妬心からではない。
王子が一目惚れして連れてきた第二妃は、人間ではないのだ。そいつは魔物である。
ヴァレリアだけが、この真実を知っていたのだった。
……でも、ヴァレリアは嫉妬に狂った悪役令嬢だと蔑まれ、ついには死罪となって処刑されてしまった。
――が、その直後。信じられないことに、時間が巻き戻ったのだった。
ヴァレリアはループする投獄~処刑の日々の中、ある計画を思いつく。
「最後に処刑台の上で、『アイツは魔物だ』と大声で暴露して、見物人たちに訴えてやりますわ……!」
この計画を実行するため、ヴァレリアは闘志を燃やして処刑台に立つ。
訴える時間を得るためには、まずは、瞬殺してくる処刑人と戦わなくてはならない……。
ヴァレリアを毎回真っ二つに叩っ切ってくる、めっぽう強い処刑人の男との戦いが始まった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-26 19:05:32
20307文字
会話率:20%
ふいに気が付いた場所。
知っていたはずなのに「それ」を示す言葉は脳に浮かばない。
そんな「自分」の傍らに居る彼女。
彼女を、自分を、もう二度と忘れない。
戦いを選択し、勝利する事で、少しずつ取り戻されていく記憶、そして精神。その記憶
が主人公と彼女が求めている場所へと導いていく。
戦いの末に、行き着く場所とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-31 21:31:33
94569文字
会話率:27%
聖騎士ユールセフが授かった任務は、異世界からやってくる百二十五人の堕落した魂の持ち主を処刑する事だった。
彼らはこの世界に来るときに、悪魔から異能を授かっているという。
処刑人の剣で戦う聖騎士の冒険、その始まりの物語。
最終更新:2016-08-08 15:00:37
9549文字
会話率:40%