そこにあるのは“仕立て屋”。
街の外れの外れに佇むその店には、男が一人と少年が一人いた。
師弟だと言う二人が作る衣服は、依頼主からの評価が高い。
男は幼い頃から興味があることに対して特段の集中力を発揮した。勉強も苦でなければ、運動も苦ではな
い。その興味に対して必要と感じたものは何でも修得してきた。
そんな男は幼い頃に縫製職に魅入られていた。
この人にはこういう服が合うし、あの人にはああいう感じの服が似合うハズだ。自分ならきっと…。
そう考えた男は縫製の世界へと踏み入れる。
今まで興味を持った中で飽きることのないそれに、どんどんとのめり込んで行き着いた先は―――。
作って欲しいと願う者、全てに対応する、特殊な“仕立て屋”の店主だった。
その依頼主に合う服を作るためなら、山を越え、谷を越え、海だって越えちゃう!
なんで服を作るのにそんなことになるの!?
これは男と少年が服を作るために、旅をしたり戦ったりするお話です。そう……服を作るために!
※3話から文字数増えます。
※短編で上げようと思い書き始めたけど、長くなったので連載に切り替えました。
※気分転換に書いたもので色々回収できてない部分がありますが、漫画の読み切りみたいな感じで読んでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-01 12:00:00
61555文字
会話率:41%