前世で読んでいた異世界ファンタジーでは、
「リンゴと小麦を混ぜたら天然酵母ができて〜♪」とか、
「発酵させたらふわふわのパンになった!」みたいなノリが定番だった。
当然彼女も試した。
酵母を育て、温度を管理し、石臼で小麦を挽き、ふるいま
で自作して。
火加減、釜の構造、焼き時間、全部工夫した。できる限り、前世の知識を総動員して。
……それでも、できあがったのは。
「……全粒粉の、固いパンじゃないのよ……」
ずっしり、もそもそ、茶色いパン。
噛みしめれば滋味があるが、リネアが求めていた“あれ”ではない。
「くそっ……こんなはずじゃなかった……」
この世界にふわっふわのパン…根付かせてやるんだから!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:48:34
3535文字
会話率:38%
あなたは、クッキーよりもビスケット。
だったら、それにふさわしい愛しかたがある。
最終更新:2023-05-16 07:00:00
390文字
会話率:0%
一 紅羽《はじめ いろは》は
各地の裏カジノに現れては荒稼ぎして賭場を荒らすギャンブラーである。
いつも持ち歩いていて大事にしているコインでコイントスするというルーティンがあり、そのコインには女神が彫られていて、表側は微笑んでいて裏側は微
笑んでいないコインである。
ある裏カジノでいつもの様に荒稼ぎをしていた紅羽はそのカジノで働くバニーガールの
海月 ヒヨリ《みつき ひより》
に一目惚れする。
付き合ってくれと衝動的にヒヨリに交際を申し込む紅羽だが
ヒヨリは親の借金の担保に売られ「マリオネット」としてずっとこのカジノで働かないといけないからと断る。
とある境遇からヒヨリを助けたいと思った紅羽はカジノのオーナーとのギャンブルで勝てたら助けられると聞き、勝負をする事に決めるが…?
別名義での漫画の新人賞用に書いた読み切り用のプロットを自分なりに小説にしたものです。
色々あって新人賞に応募をしない事になったのですが
とても良い作品が出来たのに出さないのは勿体無いと感じ、投稿させていただきました。
誤字脱字は発見次第直しますが見落としがあるかもしれないのでご了承ください。
結末までの流れは決まっていてプロットもあるのですが、一気に書いて上げるとごちゃごちゃになりそうなのでシーンごとに区切って
ちょこちょこ投稿していく予定です。
漫画でいうと40〜50ページくらいの読み切りくらいのボリュームになるかなと思ってます。
小説としての書き方は不慣れですがよろしくお願いします。
編集さんには面白いけど確率とか数字の駆け引きが難しいし、動機のエピソード不足という指摘を受けていたので、一応エピソードは入れて書いていこうと
思ってますが、難しいと言われた箇所はそのままで書いていこうと思ってるので難しいかもしれませんがご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 18:10:12
4992文字
会話率:31%