アウストラリス王国の王女エマナスティは、女王になりたいと思っていた。というのも、彼女の敬愛する父王より優れた男が居ないと思っていたから。
彼女の父は精悍な容貌を持ち、どんなことも恐れずに突き進む獅子の如き勇猛な王なのだ。
「男はみんな
ウジ虫ばかり」
どんな男も父には敵わない。王にはふさわしくないと、王位を得るため己を磨くエマの前に立ちふさがるのは、財力、知力、武力にそれぞれ抜きん出た他の王位継承者達。改正された王位継承の儀にエマは立ち向かうが、はたして彼女は史上初の女王の座を射止めることが出来るのか――?
重度のファザコン王女と、彼女の野望を阻止せんと画策する王子様たちの攻防戦。※本編完結済み。自サイトからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-23 12:10:29
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会話率:35%