朝目覚めて、体の覚醒を確信した。
バテる事のない、奥底から泉の如く吹き出す生命力は、昨日と異なるものだと実感した。
それでも。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
意地とプライドだけ
に齧り着いた朝。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 17:31:50
915文字
会話率:38%
未来の日本で、ゲインはアイアラート対応司法捜査官している。アイアラートは保護システムのAIから出される推測アラートで、過去データから予見された大規模自然災害から個人的な災害までの多種多様な保護内容で通知される。
ある日、ヒロノという男の
保護通知が来た。現場に駆け付けたが既に男は自殺した後で、遺書とタイマーで消そうとしているファイル群が残されていた。
ゲインはファイルを調べ出すが、内容は超音波検査で発見された未知の反応に対しての研究論文だった。
論文では人間の心らしきものを識別でき、人類には心が無いものもいるとの結論だった。自殺の要因にはならない内容だったが、論文には続きがあった。
心を持つ人間にも種類があり、いわゆる輪廻転生できそうな者は非常に少数で、なおかつ生まれた時から決まっているというものだった。
この論文の公開は、宗教の否定や新たな差別の発生など、世界的にも大きな影響を与えることになる。ゲインはヒロノの自殺した原因と、自分がこれを知ってしまったことを後悔する。
データを消そうとしたゲインはAIにより緊急保護され、同時に世界から隔離された。論文内容は公開されるべきだが慎重に行う必要があり、知る者であるゲインの隔離は必須だった。
隔離期間は12年と言われたゲインだったが、低体温睡眠により2年程度の老化でその期間をやり過ごすことも可能とのことだった。
低体温睡眠を選択したゲインはAIから人間の可能性を聞き、そして人類自体の覚醒を見ることになるのではないかと思いながら眠りにつく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-13 22:55:04
15450文字
会話率:53%