早くも、再び、あの伝説的な大和愛人警部が戻ってきました。裸のままで、素直なままで、優しいままで、ナイーブだけどピュアで伝説的な男の物語。
最終更新:2025-02-06 00:24:47
2813文字
会話率:45%
通常の月とは別に『セカンドムーン』と呼ばれる特殊な光を放つ六つの月が天に浮かぶ世界『ムーンレイ』――そこには『セカンドムーン』から『月光』を呼び出しその身に纏うことで超常の力を発揮する『月詠』と呼ばれる特別な存在がいた。『月詠』達は空に浮
かんだ、赤、青、緑、黄、紫、銀の月から同色の『月光』を呼び出し使役することで人間を超越し絶大な力を発揮することができた。そして国々はその力を用いて絶えず戦争を繰り返していた。
そんな世界の遠い昔、戦乱の時代。突如通常の『月詠』を超える怪物がある日現れる。その名はクロウツ。彼が『月光』を呼び出す際には、空に今まで存在していなかった七番目の黒い月が浮かび、その身には六つの月の光のどれとも違う『黒い月光』を纏っていたという。そしてその力は通常の『月光』を遥かにしのぎ、その圧倒的な強さのもとクロウツは突然世界を侵略し始めた。
『黒い月光』を纏った悪魔が現れ腕を振れば大地が割れ、剣を刺せば海が裂け、街を通れば大勢の人々が肉塊と化す、そんな地獄絵図の中で抵抗する者ももちろん現れたが意味など無かった。その後一年と経たず、たった一人によってムーンレイは崩壊寸前にまで追いやられたのである。そんな事態を重く見た各国は国の間にあったわだかまりを捨て連合軍を作りクロウツ討伐に乗り出す。
その後、大勢の犠牲の末、ヴァルファレスという一人の騎士とその仲間たちによってついにクロウツは討ち取られる。倒した後もその伝説的な強さは後世まで語り継がれたが、クロウツ亡き後は『黒い月』や『黒い月光』が現れることは二度と無く、クロウツ諸共その存在は疑問視されやがてヴァルファレスという伝説的な英雄の物語を脚色するために生まれた設定と見なされるようになっていった。『銀月のヴァルファレス』というおとぎ話の中の設定として、である。
そしてクロウツが死んだ千年後――ヴァルファレスが生まれたレギン国の王都パルテンにとある少年がやってくる。少年の名はラグナ。騎士採用試験を受けるためにやって来た彼の身には、かつて世界を滅ぼしかけた呪われた力が宿っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 22:52:29
980561文字
会話率:65%
主人公の士条悟(しじょう さとる)は、中学二年生の少年である。
悟はある日、小学三年生の妹の桜(さくら)に連れられて、『こどもたちの国』という郊外のレジャー施設を訪れる。だが、気づくと悟は『真のこどもたちの国』、通称『真国』という異世
界的空間に足を踏み入れていた。
『真国』とは子供たちの想像からできた、自由な意志を持つ子供だけが入ることのできる世界で、そこには原始時代のような壮大な自然や、ファンタジーの世界から現れたような生き物が存在しているだけでなく、『魔法』までもが存在していた。
そして、悟はかつて小学生だった頃、そこで伝説的な強さを誇った『騎士』だったというが、悟にはその記憶が全くないのであった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-23 22:00:00
148594文字
会話率:52%