エルフのルアは、魔王の娘とされるルナを母親に持つが、ある日母が過激派の刺客から研究施設を守って命を落としてしまい、さらに過激派の死人に口無しとばかりの声明により、勇者を誑かして世界を危機に陥れた毒婦に仕立て上げられてしまう。
それから約2年
後、ルアは母そっくりの人相を活かし、母が通っていた『バラウール魔術学園』へと、女子学生として入学する。
それは、母と同じ顔をしたエルフとして名を馳せることにより、母を敵視し貶めた勢力と、母を手にかけた黒幕への揺さぶりをかけるためだった。
それと並行して、母を貶めてきた集団の被害者と協力関係を築き、それらに対抗しうる形なき勢力を築き上げる。
ルアは母の復讐を成し遂げるべく暗躍する中で、世界的な影響を持つ巨悪と対峙することになってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 17:50:48
123999文字
会話率:33%
女神を崇める人族と、邪神を崇める魔族。この二つの勢力が絶え間なく争い続ける世界。とある村に、人族にあるまじき白髪に紅瞳を持った少女がいた。彼女は生まれてからあらゆる方法で村人たちに虐げられ、終いには最も女神に愛された存在である勇者の1人に
殺されかけてしまう。その寸前、最も心優しい魔王に見初められた彼女は力を得、人間への憎悪を抱えて復讐鬼となる。これは、そんな彼女の物語……ではない。
彼女にも、寄り添おうとした少年がいた。理解しようとした人間がいた。彼女は知らない。裏切られたと思っていた初めての友達が、他の村人の圧力で会いに行けなかったことを。その少年が何度も彼女に食べ物を渡そうとして、何度も親に殴られたことを。彼女が彼を他の人間と共に殺そうとした時、少年だけはその殺意を当然の報いだと受け入れていたことを。
……かくして、少年ケネルは蘇った。この世界のどちらの神とも違う、「外神」の使いによって。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-23 22:54:46
45448文字
会話率:54%
12歳にして人生の全てを失った少年リオンは、北方のお荷物部隊の指揮官を押し付けられついに王都から追放された。さらには移動中に襲撃され命すらも奪われてしまう。
運命が死を告げたと思ったのもつかの間、少年は不思議な幻獣の力によって蘇生し、無
事自分が着任する部隊に助けられることになった。そこは亜人だけで構成された戦団で、しかも噂と違い王国最強クラスの戦士が集う無敵の部隊だった! 人に近い姿をしながら幻獣の力を振るう彼女達は『亜人戦団』と呼ばれていた。
さらにリオンは、自分を助けるために融合してくれた幻獣が、実は最強の一種と名高い『麒麟』であることを知る――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-26 08:00:00
105154文字
会話率:50%