長きにわたって苦しめてきた蛮族の討伐に、遂に成功したヴェルデン国。その一番の功労者となった白銀の青年に対し、王はどんな望みも叶えようと告げると、青年は言った。「私をオリヴィア王女殿下の騎士としていただけないでしょうか」と。それは昔、蛮族に襲
われる少女を身を呈して助けた代わりに体に大きな傷跡が残り、そのせいで他国の王子との婚姻も破談にされ、現在は王都から離れた地で療養しているといわれている、悲劇の王女の名前だった。が、噂とは違い、実態はそんなことはなくて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 20:00:00
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会話率:39%