主国アンダリアズ王国に人質としてやって来た隷属国タータイヤ王国のメイリヤ姫は、王族らしからぬ貧相な見た目と人形のように何事にも反応しない奇妙な姫だった。王の前にいるものの、名前を名乗っただけで後は棒のように突っ立っている。
広間に集まっ
た貴族たちは侮られたに違いないと憤慨し、兵を出すべきだと騒ぎ始めた。ところが末王子のミティアスは「予定どおり姫は僕の伴侶でかまいませんか?」と口にする。ミティアスがそう言ったのは、ベールに隠れた姫の瞳が世にも珍しい左が紫色で右が淡い碧色だったからだ。
最初は珍しい瞳にしか興味がなかったミティアスだったが、次第に生き人形のような姫に惹かれ始める。そして姫の秘密を知り……。初恋を知らない恋多き末王子と、姫として嫁いできた心を閉ざした王子の恋のお話。※他サイトにも掲載
[苦労知らずの末王子×隷属国の人質王子 / BL]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 10:00:00
16403文字
会話率:28%
この国の聖女は、邪神の生まれ変わり。罪を贖うため、人の身に転生している存在。
生かされていることに感謝して、民に尽くし、国のために祈れ。
そう言い聞かされて育った聖女シャンテは、愛と感謝を思い浮かべて奇跡を行使する。虐げられる辛い日々を凌
げたのは、人質として来ていた隣国の王子ルタとの交流があったから。
けれども戦争が始まり、心の支えであった彼が殺されたと聞いて──。
「私はもう、あなたたちのために祈らない!」
聖女シャンテの抵抗は、国の命運を大きく変えることとなる。
ハッピーエンドです。
戦いの結末と、シャンテの未来にご注目ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-29 11:20:39
8108文字
会話率:29%
隣国の人質王子は言った。『俺たちにとって、この理不尽な世の中をひっくり返さないか』と。それに対して幽閉王子は答えた。『私の意に介さないことを強制したその時、私は容赦なくあなたを殺してやる』と。
不吉な予言をうけたセシリア―トは生きるため
に本来の性別を隠し王子として幽閉生活を送る。そんな中、掴みどころのない隣国の人質王子ヴィンセントと出会い自由を求めてこの地獄から抜け出すことを決心する。しかし、セシリア―トもヴィンセントもお互いを信頼しているわけではなかった。それでもセシリア―トの聡明さとヴィンセントの機転の良さでお互いの目的のためにあらゆる困難を潜り抜けていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 22:29:39
113967文字
会話率:47%
帝国と隣接し、保護国化された小国レウクトラ。その王子レオンは、まだ若き日に人質として帝国に送られた。レオンはディアーネ、マリウスらと三人で帝国を滅ぼす誓いをたてる。
この世界唯一の竜騎士であるレオンは、幾多の戦いや謀略を積み重ね野望を成就
させていく。
これはそんな人質王子となった青年の戦いの人生を描いた戦記物語である。
二つ目の戦記モノになります。作者自身楽しんで書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-28 22:51:43
43256文字
会話率:38%
よく晴れた春の日に、神殿で結婚式が行われた。乱世の強国グレディスの女王ルイーズと、そこに囚われていた北の国ベルヴィエルの人質王子ラフィットの、盛大で厳粛で、見てるみんながハラハラする、危なっかしい祝いの日。
群雄割拠の戦の世で、喧嘩した
り喧嘩したり喧嘩したりした、幼馴染みのロイヤル夫婦のお話。
R15は行為のほのめかしだけです。お色気なしです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-11 18:21:17
10906文字
会話率:35%