わたしの目の前に現れた一匹の犬。その人はなんと驚くべきことに、人の顔をし、人の言葉をしゃべる人面怪異犬だった。わたしはその人(だと思われる?)と少しお話をすることにした。彼? のお話はすごく興味深かったわけではなかったけど、なんとなく聞い
ていて、心地のいいものだった。わたしの他に、世界を灰色で満たした人がいるなんて思っても見なかったから。人じゃなかったけど。
これは一人の少女の何気ない一日の、ほんの一瞬を切り取った人間ドラマ。または犬ドラマである(若本さん風味)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-28 22:21:50
2184文字
会話率:69%