惚れた相手から「安定した仕事をしている人が好み」と言われ、冒険者を引退したアッシュ。
彼は国内最大手の武器商人ギルドに、営業職として就職した。
ただ彼は冒険者時代、あまりのコミュ障っぷりからくる人付き合いへの苦手意識から、仮面を付け
て偽名を名乗るほど、徹底的に人と関わるのを避けていた。
元剣士として武器の目利きには自信があるが、口下手な彼は、なかなかその魅力を伝えられない。
そんなある日、彼は気付く。
「そうだ、武器の取り扱いには自信がある! なら──実演販売だ!」
こうして、冒険者のピンチに颯爽と現れ、敵を撃滅しながら武器をプレゼンする、謎の仮面武器商人が誕生した。
「どうだ、この剣の切れ味。凄いだろう? 今なら二本買うと更に割引、そしてメンテナンスの研ぎ代は一年無料。えっ? 持ち合わせがない? 今ならダガーもオマケで付いて来るのに?」
──これはのちに武器商人ギルド史上『最高のセールスマン』として名を残し、また冒険者達の間では『影の英雄』と呼ばれる、アッシュの若き日の奮闘記。
※カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 23:53:04
43278文字
会話率:38%
暁原愁也(あきはら しゅうや) 享年十八歳。
進行性の指定難病で入院していた俺は、日に日に筋肉が萎縮してできることが少なくなっていく恐怖と戦い続けてきた。
最後まで生きることを諦めなかったけど、ついに力尽きてしまった俺が目を覚ましたのはリ
アリティのない死後の世界。
そこで待っていた白いライオン頭の軍神が俺に注げる。
「貴様にこの軍神アレスの遣いとして戦う意志はあるか。異なる世界で再び得た命を、十一の神の遣いと戦うために使う意志はあるか?」
「その意志あれば今ひとたび消えゆく魂に肉の器を与え、我自ら貴様に覚悟を与え、戦いの地に貴様を送り出そう。その意志なくば、この忘却の地を己が何者か思い出せなくなるまで彷徨い、輪廻の理に続くが良い」
入院中に読んだことあるぞ。これ、異世界転生ってやつか?!
神の遣いとやらになって異世界で暮らすかそのまま成仏するかを選ばされたけど、自由に動く体なんて何年振りだろう。
もちろんこのまま成仏なんてしてやるわけがない。
フィクションでしかないと思ってたけど、舞い込んできた異世界転生のチャンスを逃がして堪るものか。
神の遣いだかなんだか知らないけど、異世界で悠々自適セカンドライフを送ってやる!
……って、え? なんでこの人武器構えてるんだ?
「よかろう、では我が遣いとなる貴様にこの軍神アレスの戦いの試練を与えよう。我が試練を超えたその武こそを、知らぬ地に降り立つ貴様の覚悟とするがいい!」
待て、これまで入院生活してた俺がそんなもん避けられるワケ……!
かくして、再び俺の戦いの日々が始まった。
想像してたより全く甘くない俺の異世界転生は、それでも闘病の日々と比べたらまだ少しマシなのかもしれない。
難点があるとすれば……ネコ科の動物が、苦手になったということだった。
※作中の病気、団体、固有名詞は全てフィクションです。実在の人物、団体などとは関係がありません。
※毎週土曜日更新です。
※少しハードコアですがハッピーエンドで進みます。
※R15は戦闘描写ありのため、念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-06 00:00:00
530254文字
会話率:29%
セナは10歳以前の記憶はなく、母と老夫婦に拾われた所から人生が始まる。母と老夫婦が営む大衆食堂で慎ましく生きていたが、流行病により母も老夫婦も亡くなってしまった。それから7年が過ぎ、ある満月の夜にセナは喉の渇きを覚える。その抗い難い欲求に身
を任せたセナは、自分に懐いていた幼子を殺してしまう。殺人の罪により、中央区へと連れて行かれたセナは処刑される。しかし、その処刑は変わった方法だった。
変な処刑方法で勝ち取った死ぬまでの自由を、自分が生きる理由を探す意味の有る時間にする話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-04 21:03:07
5277文字
会話率:47%
一人一つの能力を持つと言われている世界にて国境を越えることは難しかった。というのも、一人一人武器を所持しているようなものだからだ。そんな中、無条件で国境を越えることの出来る特殊な職業が存在する。運び屋だ。運び屋の一人、ウェル・スライプは今日
もまた荷物を持って駆け出す。ありとあらゆる所を駆け抜けてきた彼の生き様を記す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-16 12:57:11
1269文字
会話率:34%
起きたら全く覚えのない森の中だった。
危うく火に巻かれて死ぬ所を助けてくれた女性が言うには――『お目ざめになられたのですね』? いや、むしろコレは寝てるだろう。夢だろう。
彼女が言うには俺は精霊王で、今は魔人と戦争中で、精霊族は劣勢らしい。
夢の割に自分の設定に違和感しか覚えないのがどうにも不思議だが、行くあてもないので目覚めるまで彼女達について行ってみる事にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-11 23:00:00
778805文字
会話率:51%