不死の厄災、“呪月の魂狩り”。
それは、世界各地に出没するほどの大規模な範囲を徘徊する、夜の遭遇型魔物における最凶の死霊。
名を響かせる冒険者ですら倒す事が出来ず、世に君臨する事、百年余り。
――転生したい……種族を変えたい……。
今日
も今日とて冒険者から泣かれ、叫ばれ、戦いに挑まれ、心の底から絶望していた。
この魔物、見た目こそ恐ろしかったが、中身はわりと平和なジジイであった。
ある夜、不死の厄災は人里離れた森の奥深くへと向かう馬車を見つけ、好奇心で着いていったところ――呪い蠢く廃洋館へと辿り着く。
「いや、我輩から見ても、凄いな?!」
こんな洋館で、暮らせる人間などいるはずがない。しかしそこには、たった一人の住人がいた。屈強な戦士でも、俗世嫌いの魔術師でもない。やせ細った、幼く儚い少女だった
こんな場所で少女一人だと? 誰かが、守ってやるべきではないか?
「――今こそ我輩、転職の好機を得たり!」
かくして不死の厄災は、(勝手に)洋館の優しい守護霊へ転職を果たした。
家事妖精に憧れる不死の厄災が、幸薄い少女のため奮闘する、ほのぼのゴーストファンタジー。
◆◇◆
同作者による【灰色のハーピー】と同じ世界観を用いる予定ですが、単品からお楽しみいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-05 00:00:00
15303文字
会話率:13%
凶悪な森に君臨する、大陸最強と名高い獣に生まれました。
ただし私は名ばかりの、最弱貧弱もやしっこと呼ばれています。元人間だった記憶のせいですね。
そんな事は気にせず、自慢の逃げ足で凶悪な森を駆け抜けるとある日、森の侵入者と出会った私は衝撃を
受けた。
そこにいたのは、凶悪な森の暮らしの中、初めて出会った――――傷だらけな金髪碧眼の人間の少年だった。
最強(笑)な種族に生まれた転生・獣娘と、森に迷い込んだ人間の少年の、ほのぼの異種族間交流の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-19 00:00:00
189555文字
会話率:24%
少しだけ珍しい猫の魔獣は、それまで飼われていた場所を逃げ出した。
そして、猫が辿り着き、迎え入れられた場所は――人間の兄妹が営む、賑やかで温かい宿屋だった。
人間嫌いだった猫の魔獣が、宿屋の看板猫になる物語。
最終更新:2018-01-01 20:00:00
20271文字
会話率:34%
沼田出久は平凡な男子高校生だったが、何らかの原因で死に、異世界に転生する。
しかし人間としてではなくワニとして。
最初こそ混乱した出久だったが、弱肉強食の掟を嫌でも知らされ、ワニとして生きることを強要される。
そうしてワニとして生き
ること数十年、沼の生態系の頂点となり、自分が人間だったことを忘れかけた頃。
偶然殺されかけていた少女を助ける形でモンスターを補食する。
それのおかげで村社会の頂点に立つことになるとは知らないで……。
これは一匹のワニのような何かに転生した高校生が、村社会で神として崇められ、ある少女とツガイになり、その命を終えるまでの物語。
※この作品はお試しとして比較的早く切り上げますが、好評な場合は続編を書くかもしれません。面白ければ作品下にある【評価する】や【感想を書く】。また【ブックマーク】などをしてくれると作者のモチベーションや続編検討に繋がります。
良ければお手数ですがしていただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-05 01:06:41
26887文字
会話率:5%
これは下着(パンツ)に転生した男の、可笑しくて不思議なお話である。
最終更新:2017-05-23 14:12:12
46929文字
会話率:28%
死んだはずなのに意識がある。これは転生きたぁぁぁぁぁぁっと喜ぶ主人公の前に現れた神様は、絶世の女神でもなく、イケメン神でもなく、ましてや邪神などではなく。。。あからさまに疲れはてたヨボヨボのお爺ちゃんだった。はしゃいじゃってごめんなさい。と
いう気持ちでお爺ちゃんの肩を揉んで差し上げると結局は異世界に転生することになったお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-21 10:11:27
3850文字
会話率:21%