源兵衛は仲間内でも臆病な事で有名だった。
まだ夕暮れだと言うのにもう家じゅうの戸という戸、窓という窓を閉め切って、さらに蚊帳を吊ってその中で布団をかぶって夜を過ごすのだという。
そんな源兵衛は助平な事でも有名だった。
八五郎は兄貴分と共謀し
て源兵衛を女で釣って連れてきて、ふいに脅かして目を回すのを見て酒の肴にしようと企む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 01:48:31
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会話率:1%
熊五郎は湯屋に行った帰り、居酒屋に入ると看板まで居座って呑み続けて、
べろんべろんに酔っぱらってしまう。
それでもなお店の小僧にもう一本持って来いと言ってきかない。
仕方なく一本だけ出すと今度はあれこれと小僧に絡み酒しだす。
小僧が困り果て
ているところへ、熊五郎の兄貴ぶんが彼を探しにやってきたが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 18:13:15
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会話率:3%