タイトルは『北武の寅』(ほくぶのとら)と読みます。
幕末の埼玉人にスポットをあてた作品です。主人公は熊谷北郊出身の吉田寅之助という青年です。他に渋沢栄一(尾高兄弟含む)、根岸友山、清水卯三郎、斎藤健次郎などが登場します。さらにベルギー系
フランス人のモンブランやフランスお政、五代才助(友厚)、松木弘安(寺島宗則)、伊藤俊輔(博文)なども登場します。
根岸友山が出る関係から新選組や清河八郎の話もあります。また、渋沢栄一やモンブランが出る関係からパリ万博などパリを舞台とした場面が何回かあります。
前作の『伊藤とサトウ』と違って今作は史実重視というよりも、より「小説」に近い形になっているはずです。ただしキャラクターや時代背景はかなり重複しております。『伊藤とサトウ』でやれなかった事件を深掘りしているつもりですので、その点はご了承ください。
参考史料は基本的に前作の『伊藤とサトウ』とほぼ同じです。お手数ですが『伊藤とサトウ』の末尾をご参照ください。ただし埼玉県関連の史料と一部特殊な物のみ、こちらの末尾で明示しておきます。
この作品はNOVEL DAYSとカクヨムにも同じ内容のものを転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-13 15:44:05
368674文字
会話率:29%
スキル×バトル×歴史的偉人×横浜!
高校生の浅野総一郎は、五感を通して得た情報全てを記憶することができた。が、同時に体が制御不能になるほど苦しめてきたのも、外れスキル「九転十起」によるものだった。おかげで周囲から妬まれ、レッテルを貼られ
、どこにも居場所はない。
おまけに、自身が外れとは言え、スキル保有者だなんて露知らず。総一郎はインターンシップとして、横濱は「東亜興信所」という、怪しげな会社へ行くことに。担当社員は――「岩崎弥太郎」と名乗った――。
最初こそ、単に報告書が書ければいい程度に考えていた。なのに、体験として参加させられたのは、スキル保有者同士の闘争。荒事なんて言葉ではいささか足りないものだった。
情緒と不気味が交錯する街、横濱。そんな中、浅野少年は何とか、保有スキルを駆使し居場所を開拓していく。
興信所、ヤクザ、マフィア、果ては軍事組織が入り乱れる。それは、総一郎にとって、今までとは全くの別世界に行くのと同じでだった。
渋沢栄一を筆頭に以下、広岡浅子、五代友厚、安田善次郎、岩崎弥太郎……。歴史的企業家をキャラクター化! これは彼ら彼女らが織り成す、スキル同士のぶつかり合いの物語である。
※「ノベルアップ+」様でも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 12:09:23
15559文字
会話率:37%