恐竜が絶滅しなかった世界。哺乳類と爬虫類の共存に生まれた亀裂。混血種の葛藤や命の在り方をとく平行世界の話。
共生を終わらせんとする過激派の動向に注目が集まる中行われた記念祭。
ある一撃が世界を赤くする。
最終更新:2020-05-24 18:29:34
4166文字
会話率:79%
渓藻野(けもの)市にあるペットショップ『獣帝国』には、今日も変わったお客さんがやってくる。
カワウソやらドラゴンやら、日本には生息しない動物を求めるお客さんたち。だけどその動物たちの裏側には――。
『獣帝国シリーズ』第二弾。
※虫
や爬虫類の話題に触れることがあります。苦手な方は八哉の動向にご注意ください。
※アルファポリスさんにも『獣帝国』のタイトルで掲載。
※完結まで予約投稿しているため、表示される文字数は全話の合計になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 12:55:57
25890文字
会話率:34%
もしもしカメよ カメさんよ
世界の内で お前ほど 歩みののろい者はない――――
思い起こせば私が四歳の時だ。
おじいちゃんが、
『道に転がってたからよ!』
とか言って立派な亀を連れ帰ってきたのは。
十三年が経った今、私もだいぶ
成長したが、大人と変わらない体格になってもカメを抱えるのは無理だ。拾ってきた当時から、カメは体長が子供の身長くらいにあったから。
四歳の私が十七歳に至るまでカメは、のんびりだんまりのそのそと家中を徘徊し、縁側でひなたぼっこをしてはたまに近所に散歩に行ったりと、ごくごく普通の(?)爬虫類のペットらしく生活を送っていたのである。
そのカメに、数ヶ月前に革命が起こった。
学校から帰ってきてみると、居間に見知らぬ青年がどっかりと座っていた。あんまり自然な様子でいるので、さては私が家を間違えただろうかと馬鹿なことを考えてしまった。
しかし部屋の内装は私の、というかこの部屋に至るまでの階段の数も玄関口のプランターの配置も家の外観も、私の家のものに違いない。不審人物はこの、まるで慣れ親しんだ生家に居るような様子でいる青年だ。
「……あんた誰?」
至極当然な質問を投げかけると、青年は表情も変えずにこちらを向いて、淡々と言った。
「カメです」
夢見てるのか私。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-11 22:34:13
35846文字
会話率:42%
十五年間、自分の名前に悩まされていた亀亀子。
だが彼女にはどんなに馬鹿にされても立ち直れる、心の癒しがあった。
爬虫類。
彼女の、爬虫類への愛は底知れず。
そんな彼女が出会った運命の相手とは――――亀。
動物との心の通いを、
お楽しみ頂ければと思います。
傘影 儚
暴走の『左傘 蕨』 癒しの『星影』 自由の『儚夢』
三人でのリレー小説となっています。
不定期更新となりますが、お付き合い下さい。 傘影 儚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-01 20:00:00
26720文字
会話率:28%