生まれや家柄、納めた税金の額により人間をアステロイドベルト《下級国民》やメインベルト《上級国民》という、ベルトシステムで差別するパイオニア連邦。
アステロイドベルト本人達でさえも未来を諦めていた、そんな連邦の理を変えようとする一人の少女がい
た。
自身もメインベルトの生まれながらもベルトシステムは間違いだと感じ、正そうと抗うが世界はそんな少女に残酷な現実を突きつける。
そして運命の日。パイオニア連邦戦勝記念式典に参加する少女は、人型機動兵器であるヴァンパイアを使うテロ攻撃に捲き込まれ、少女が望まぬ形で破局への舞踏会が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 14:01:56
159666文字
会話率:36%
世界が終わる日に何をする?
下級国民の彼女は、猫と一緒にコンビニに行くことにした。
降り注ぐ隕石が彼女を殺すまでのお話。
超短いです。
最終更新:2024-02-12 12:21:27
1920文字
会話率:32%
数年前に大病で結婚さえ考えた里菜子を亡くした俺はすっかり腑抜けてしまい擦り切れるような毎日を送っていた。
直後にボケた親父の介護をしながら年金とバイトの金で生計を立てており、同世代の人間が家庭を持ったりそれなりの地位に付いたりするのを冷めた
目線で眺めるだけだった。
この年齢でも努力すればギリギリ間に合う事を分からないほど俺は愚鈍ではなかったが、彼女がいない今にそれを実行する気力が湧かなかった。
そしてすっかり腑抜けた毎日を過ごす俺の前に、ある一人の女が現れる…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-25 00:00:00
33751文字
会話率:23%
物語の舞台は2130年5月まだセミが鳴くには早い初夏。
今より1世紀前に魔術が正式承認され、さらに未来化が進み不自由のない世界が築かれた、しかし長らく問題化されていた地球の環境破壊問題そして天候逆転によってその地図は大きく塗り替えられた。
我が国日の本である「日本」本島はその影響下を直に受けその面積の半分を失い、さらには全ての次元がひとつとなることによって人間の住む三次元や龍族、天使族、悪魔族などが三次元に出現する事態となったがどの種族も皆互いのテリトリーを守る形で力の均衡をとる形となった。
そしてそれと並行して急激に人口を減らす深刻な問題が浮き彫りになていたが世界の安定化と見られた半世紀2060年、再び人工増加傾向のある中で現在の島内では増加する人口を抱えきれないと判断した内閣府は大きな決断をした。
「日の本の上空に天上島を作る」この決断に日本国民は大きな希望を抱いた――
しかしその希望は見事に打ち砕かれることになった、天上島にはごく一部の富裕層しか入島できなかったからだ。
そしてそれに反感を覚え内閣府を倒す組織「瑞穂」が彼女の手によって創設された。
「北條院凛花」彼女は有数の北條院財閥のお嬢様でもあり、蔑まれる下級国民を救う現代のジャンヌ・ダルクとも呼ばれた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-26 21:44:01
11113文字
会話率:55%