世界初にして唯一の仮想世界を実現したVRゲーム【Arcadia】。
ありとあらゆる意味で世界の常識を覆したそのゲームがサービスを開始してから三年……その世界に今、アルバイトと勉学にまみれた修羅道を突破せし一人の青年が身を投じる。
「俺の青
春三年間は、購入費用に充てた……ッ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 00:10:00
2391523文字
会話率:43%
中学三年間私立で不登校を貫いてきたエミリー。
そのまま高校に上がるかと思いきや、出来立てほやほやの通信制に。
入学者がエミリー一人の中、塾と学校の二足のわらじで大学進学を目指す。
果たしてエミリーは単位を取って卒業できるのか。塾で友達は作れ
るのか。
そして志望大学に行けるのか……!?
そんなエミリーのほぼ毎日日記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 21:21:35
19898文字
会話率:1%
キリスト教哲学ではなく、生のイエス・キリストの生涯
「福音書」を含め従来のイエス伝はごくわずかな幼少期と、ガリラヤ、そしてエルサレムで福音宣教に当たったわずか三年間の事績のみ伝えて「イエスの伝記」と称しています。
それでは簡潔すぎるしょう…
…
この世に生身で生活し、呼吸していたイエスの生涯をすべて描きます。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 21:00:00
1334736文字
会話率:42%
すべての頂点に立つ《人類王》。
武術を極め、最強の配下達を従えて大陸を統一し、神とされる最高位の龍を殺し、残虐非道な殺人鬼を傀儡として使役した王の中の王。
歴史において最も偉大な人物となった皇帝ユーガはその日、人類に涙されながら静かに息を
引き取った。
だがそれは新たな始まりに過ぎなかった。何故かまた転生してしまうのだった。
前世で重宝した【悪霊の炎】を持ち、子供や配下達がユーガ亡き後の覇権をかけて暴れ回る大陸の端に生まれ変わる。これは参ったと十三年間の休暇を経て、酪農家の次男となった《人類王》は、力を取り戻すべく動き出す。まずは鍛錬、そして……大陸各地に隠した殺人鬼の悪霊達を回収すべく、そこはかとなく暗躍を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:30:54
215900文字
会話率:59%
侯爵令嬢コルネリアは、婚約者である王太子を義妹に略奪され、帝国へ人質兼花嫁として送られる。
しかし、送られた先の帝国でも、『冷酷無比の銀狼』と名高い皇帝ヴォルフ・ロイエンタールに結婚式を投げ出され、かつ、三年間放置される。
そんなコルネリア
は、この結婚に意味はないと思い、離婚を切り出すことを決意する。
しかし、ヴォルフから「一年子作りをして子が出来なければ、望みどおり離婚してやろう」と切り出され……。
はたして、一年の間に子は出来るのか、そして、コルネリアの未来はどうなるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:00:00
20237文字
会話率:28%
父は母を全力で愛していた。
愛する人を失った悲しみから、父は私を忘れ孤独の中で生きるように。
そんな父に好かれようと私は努力を惜しまなかった。
いつか私を見てくれると信じて……
だけど、父は私に感心を示すことは無かった。
それど
ころか
「お前は必要ない」
屋敷から追い出され、捨てられた。
平民となり行く宛もなく逃げ込んだのは今にも崩れそうな小屋。
お金も無くなり食べる者も……
体調を崩し途切れ行く意識の中、自分の人生を後悔した。
「私なんか……産まなきゃよかったのに……」
生んだ母を恨みながら、呆気なく私は死んだ…
はずだったのに、私は過去に戻っていた。
いくら努力しても報われない。
努力なんて意味がないのを知らないあの頃に。
何をしてもダメなら何もしない。
「いや、あの女がそんなに大切ならその女の名誉……傷付けてやる」
愛なんかいらない、幸せになれなくてもいい。
これが私の人生。
全ては自分が悪いと受け入れ、真実を知ることもなかった主人公。
やり直しでは、真実を知り主張する。
人生二度目でも言い返せず苦しむこともあるが、なぜあんなことが起きたのか知りたい。
本当に私が悪かったのか……
苦しかった学園の三年間をやり直す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:30:00
116279文字
会話率:35%
(レンちゃん、冒険者になろ?)
(い、いきなりどうしたの? 冒険者って怖そうだし、めんどくさそうだから嫌だよ)
レオンは過去の夢を見る。
現実では思い出せない彼女の夢を。
ランド王国最年少でSランク冒険者に到達した<魔の刻>
のリーダー、レオン・レインクローズ。
僅か二年で最高ランクまで至った彼は……それから三年間全く冒険に行かなくなった。
「あいつはSランクの依頼についていけなくなった」
「仲間が依頼に出てるのに、恥ずかしくないのか」
「結局、仲間が強かっただけだ」
様々な噂が飛び交っている中、当の本人は……
「はぁぁぁ……やっぱりお風呂は最高だな」
拠点で悠々自適に過ごしていた。
ギルドから出る依頼は半年に一度しか受注せず、どれも簡単な依頼ばかり。
これなら噂通りの男なのだが……
彼は依頼に行かない理由があった。
*今作はカクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 20:03:04
1023303文字
会話率:44%
かつてサヴァンティア大陸では『伝説の七英傑』が魔王を倒し、世界を平和にした。
あれから80年、七英傑最後のひとり『大魔道師』ギリオスが亡くなり、全ては過去のものとなった、はずだった……
しかし、その瞬間、世界を平和にした『ツケ』を払わ
される事となる、そう、大魔道師のひ孫、ダルマシオに。
大陸の南西、辺境でそのほとんどが魔物の巣喰う立ち入り禁止区域となっているスゥクネィダ地方、
そこの領主見習いという立場に居る少年ダルマシオは、十五歳となり正式な貴族となるため王都の学院へ通う事となるが、
彼の住む大陸最大の国グランサーヴァでは、『貴族の強さはメイドで決まる』という少し変わった価値観があった。
いかに強いメイドを持つか、いかに多くのメイドを従えるか……
幼いころから世話係の年老いたメイドの囲まれていたダルマシオにとっては、
いかに学院へ行くとはいえ、無関係だろうと思っていたのだが、そんな彼に『史上最強のメイド』が付くこととなる。
そう、実は『伝説の七英雄』は、真に実力を持ち、平和にした最大の立役者を存在ごと隠していたのだった、
それは伝説上の存在とされる『魔神』であり、魔王を倒した代償として80年間の眠りについていた女性……
その名は『ユピアーナ』彼女は封印されるとき七英傑とたったひとつだけ、重大な約束をしていた、それは……
『目が覚めたら、残りの命はメイドとして生きてみたい』
この物語は無能な闇魔法使いダルマシオが、
世界最強のメイドやこの世界では忌み嫌われる闇魔法使いのメイド達と共に、
三年間の学院生活を満喫し、最強のメイド軍団を作って嫁探しをする物語である。
そしていつしか、彼はこう呼ばれる。
あの貴族の坊ちゃんは『メイドが本体』であると……!!
※カクヨムではアダルトヴァージョンを掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 23:20:19
308680文字
会話率:46%
アルドライド王国の東の果てのさらに南の果て、
最辺境に住む貧乏準男爵の一人息子ミストは将来爵位を継ぐために、
王都グランセントの学院で貴族となるための勉強を終えた、
その三年間は良い思い出はほとんどなく、成績も最底辺クラスの最下位でお情けで
卒業させてもらったようなもの、
しかし最後くらいは、と卒業式の後に行われる参加自由の告白イベントに最後列で並んで待つ、
現れたのは学年首席卒業の聖女ソフィー様、息を呑むほどの美女に緊張しつつ形だけの告白をと手を差し出すと……
「そのプロポーズ、お受けいたしますわ」
なんでええええええええええええ?????
さらにもう一人の聖女様や女教師だった剣聖まで僕のお嫁さんに?えっまだまだ他にもハーレム要員が??
これは最底辺だめ貴族が婚約者となる聖女様たちの力で爵位を次々と登り詰めて幸せを押し付けられる物語である。
「で、聖女様たちって、どうして僕の事、好きなの?????」
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 01:00:07
1434801文字
会話率:48%
普通の人には見えないモノ、妖怪や幽霊の類が見える少女、仁南《にな》はその能力ゆえ、妖怪に狙われて困っていた。見かねた祖母は、その分野の専門家である僧侶、重賢《じゅうけん》の元へ、高校の三年間、預けることにした。
しかし、京都に到着したと
たん、迎えに来た遥とともに、妖怪に誘拐されてしまう。その先にいたのは、鬼と吸血鬼、さっそくトラブルに遭遇して前途多難の予感。
平安時代から妖怪退治を生業としている綾小路家の人たちや、縁のある妖怪たち、鬼の珠蓮《じゅれん》と出会う。強い霊力を持つが故に、妖怪がらみの事件に巻き込まれていくが、その過程で、自分の出生の秘密や、右目に宿る悪魔の正体を知っていくことになる。
この物語は、前作『金色の絨毯敷き詰められる頃』で書き切れなかった鬼の珠蓮のエピソードを完結するための物語です。
前作を読んでなくても楽しんでいただけますが、興味を持っていただいたなら、是非、読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 22:00:00
208137文字
会話率:50%
レティシア・ウェンナイト公爵令嬢
5歳の時誘拐され、三年間ほど伯爵家で虐げられていたレティシアは、パーティーで父と再会。
家に帰った夜、前世を思い出す。
前世、レティシア達は親戚の策略により見に覚えのない罪で処刑される。
レティシアは今度
こそ処刑を避けるべく努力する。暖かい家族愛を描いたストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 09:19:07
18946文字
会話率:28%
最愛の恋人が勇者パーティーに招集され、離れ離れになってしまった。
それから三年間、必死に遠くから勇者パーティーを支え続け、Sランク冒険者にまで登り詰めた。
なのに再会した恋人は、勇者と浮気をしていた――
「こんなことになったし、お
礼も出来なかった……せめて剣は返したいな」
恋人と共に生きる意味をなくしてしまったSランク冒険者《四剣》アベル・シクサムは、自らの代名詞である魔剣を譲り受けた相手に返すために旅に出る。
――行く先々で縁のあった美女たちに絡め取られ、自分のしてきたことを、人生の意味を理解らせられるとは、知る由もなく。
一方、元恋人はよりを戻そうと必死になるが、美女たちの手で完全ブロック。
見せつけられ、勇者共々地獄の日々に落ちていく。
※性描写注意がついています。がっつりとそういった行為を描写する予定はありませんが保険です。
※すでにカクヨムにて投稿しており、
【最高順位 総合・週間ランキング3位】
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
日本人の皆さんは日本国の法律を遵守しましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 07:10:00
64822文字
会話率:37%
目が覚めると病室にいた。起きて早々オカマに抱き着かれ、命の危機を感じるアクシデントがあったがそれは置いておこう。どうやら医者の話によると三年間意識不明で今の僕は記憶喪失らしい。家族、親友、仕事どころか常識すら覚えているのか怪しい僕だったが、
可愛い奥さんと双子の子供がいた。そんな僕が徐々に記憶を取り戻し、この世界をかき回す話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 04:59:28
266331文字
会話率:45%
ハルトは迷宮を愛する冒険者だ。迷宮探索における知識と経験は他者の追随を許さず、一方でゴブリンに苦戦するほど弱い。それでもパーティを組んでくれた理解者達と三年間冒険をしてきた。
「俺達のサポートしか出来ないオマエは……クビだ」
しかし遂に、彼
等からも見限られてしまう。そんな時、依頼を請けて探索した枯れ迷宮で運命の出会いを果たす。
「私は魔王クロエ。この魔王の配下となり、私を復活させなさい」
その少女こそ、遥か昔に封印された〈残虐の魔王〉だった。そして、復活するには迷宮を運営する必要があると言う。
「迷宮好きのあなたには、来る者全てを楽しませるエンタメ迷宮の運営を任せたいの」
「はい喜んでーっ!!」
迷宮に向ける欲望。懐事情。それ等をまるっと解決するお誘いに、ハルトは二つ返事で了承した――。
これは、運命に導かれた冒険者が、過去の因縁に立ち向かい、魔王と夢を紡ぐ物語だ。
※この作品はMF文庫j新人賞に〈篝誠太郎〉名義で応募し、二次選考落選したものですが、その際に貰った評価シートを基に改稿し、パワーアップさせたものになります。
元のタイトルは『魔王様リバイブ! ~美少女魔王と始めるエンタメ迷宮~』です。
ひとまず、第1章まで毎日1話投稿としつつ、適宜変更していく形を取らせて頂ければと!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 23:58:09
173943文字
会話率:52%
僕の名は、天之川 遥。名の知れた進学校に通う高校一年生……でした。
高校最初のゴールデンウィークの夕方、買い物に出掛けた僕は、信号無視の暴走車にはねられ、十六歳で生涯を閉じる事に……。
本来なら、そこで終わりのはずが、冥界の支配者。死神
ヨミに魂を拾われ、一つの提案を受ける事に。
ヨミ曰く、最近、下級神魔が粗製乱造した下級転生者。いわゆる『なろう系』の連中が好き勝手、やりたい放題するせいで、世界の理が乱され困っていると。
そして、ヨミからの提案。このまま死ぬか? もしくは異世界に転生し、下級転生者の抹殺をするか?
ちなみに下級転生者を野放しにしたら、最終的に世界が崩壊し、それは他の世界にも悪影響を及ぼす。そして、残念ながら、元の世界に生き返らせてもらう事はできないと。ならば、やる事は一つ。
「異世界への転生でお願いします」
別に世界を救おうなどと、大層な事は思っていない。だけど、残された家族。母さん、姉さん、妹が住む世界に害が及ぶかもしれないのを見過ごす事はできない。
かくして、僕は異世界への転生を果たす。日本人の少年、天之川 遥から、銀髪碧眼の美少女、ハルカ・アマノガワとして。
転生先で待っていたのは伝説の魔女。しかし、あまりにも強いが故に、やる事をやり尽くしてしまった彼女は、今ではすっかりやる気を無くし、自堕落な日々を送っていた。そんな彼女の元で、メイド兼、弟子として、僕、ハルカ・アマノガワの新生活が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 19:54:07
116326文字
会話率:49%
九州にてアイドル達の義兄として三年間過ごしていた北郷一刀
ついに彼は三姉妹達から逃れるべく中学を卒業と同時に上京し、三姉妹から逃れることに成功したのだが┅
最終更新:2025-05-17 18:38:32
96519文字
会話率:56%
三年間の従軍を終え、傷痍軍人となった主人公は、焦げ付くような硫黄の匂いを纏ったまま故郷へと帰還する。夕焼けに染まる見慣れた路地を歩き、自宅の玄関を開けた瞬間、彼はかすかに香る見慣れない女の匂いに胸騒ぎを覚える。
最終更新:2025-05-15 17:58:14
2151文字
会話率:10%
三年間の春夏秋冬をそれぞれ一部ずつ書いていく連載小説
三年後に主人公の恋が叶うのか
最終更新:2025-05-13 23:13:34
614文字
会話率:0%
藤田翔26歳はニューヨーク勤務のエリート商社マン。ある日、支社長から意外なミッションを言い渡される。それは日本に出張して、名古屋支社の女性とお見合いしてみないかというもの。
出張期間3週間+帰任休暇1週間。季節は夏だから、合わせて四週間のロ
ングサマーホリデイ。といっても、ちゃんと仕事はしますけど。それと、翔の実家は名古屋近郊なので、三年ぶりの帰省でもあった。
その翔が実家の最寄り駅に到着したら、高校と大学を一緒に過ごした同級生の元カノ、水草薫とバッタリ遭遇してしまう。彼女は豪農の娘だった筈が、家が没落していて今は母と妹の三人で安アパート住まい。その上、借金まで抱えていたりする。エリートの翔からすると、理解しづらい境遇にあった。
そして、翔が三年間、アメリカにいる間に、日本の社会全体がどこか違っていて、街は治安が悪化しており、地方都市でも小規模なテロが当たり前のように起こるようになっている。更に自衛隊が自衛軍になった結果、経済的な理由から志願して戦場に行く若者が増えているのだった。
翔としては、そんなの自分に関係ない、と思っていたのだが、徐々にそうとは言えなくなって行く。
一方、当初は乗り気でなかったお見合いなのに、意中の女性、もちろんお嬢様、との交際は順調に進んで行って……。
エリート商社マンの藤田翔と元カノの水草薫、この二人の視点で前半の物語は進んで行きます。
登場人物、多めです。
舞台は、少し先の未来です。でも、最近のコロナ禍が思った以上に長引いてしまっているのを作中ではすぐ収まったように書かれていたり、既にいろいろ違ってますので、完全にパラレルワールドとお考え下さい。
戦争や、貧困、格差社会を背景に加えていますが、あくまで味付け程度であって、テーマは恋愛と一部ヒューマンドラマです。何かを批判する意図は全くありませんのでご了承下さい。
それから、現実世界の団体や地名等を模した記述がありますが、全てフィクションであり、実際のものとは異なります。設定も緩めで、日本の歴史なんかも少々いじってたりしてます。全て適当にスルーして頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 18:37:26
3164559文字
会話率:54%
アキラは中学の女子ソフトボール部のピッチャーだ。
球が速すぎて捕球できるキャッチャーがいない。
思い切り投げると捕手が取れない。
そのために力をおさえて投げる。
だから試合はいつも乱打線だ。
いつ負けてもおかしくない試合運びで決
勝戦まで来た。
アキラは両親と弟の四人家族だ。
いつも負けそうな試合ばかりのせいで家族が応援に来るのをことわっていた。
全力で投げないために勝つ自信がない。
アキラは毎回ヒットを打たれる。
そんな苦戦を家族に見てほしくないからだ。
決勝戦もアキラの家族の姿はスタンドになかった。
そのころアキラの両親と弟は弁当を手に球場へと歩いていた。
その三人を通り魔が包丁で襲って三人を刺し殺した。
通り魔は駅を降りた人々を次々に刺した。
その中にアキラの両親と弟もいた。
しあわせそうに見える人々がゆるせなかったと警察に逮捕された通り魔が語った。
アキラは病院で家族三人の遺体と対面した。
アキラは泣いた。
最初から試合を見に来てほしいとたのんでいれば通り魔の犯行の時刻に家族はスタンドにすわっていたはずだった。
絶対に来るなと強く言っておけば両親と弟はいまも生きていたはずだった。
どれだけ後悔しても三人は還らない。
アキラは心をとざした。
精神科医の桂井はそんなアキラの担当医だった。
生きる意欲をなくしたアキラからポツリポツリとさまざまな話を聞き出した。
アキラは決勝戦の直前に少年野球の試合を見ていた。
星見という捕手がいい選手だとうわさで聞いて星見の試合を見た。
星見の試合は捕手の星見と投手の仲たがいで敗戦だった。
アキラには願望があった。
全力で打者に投げてみたい。
そう中学の三年間を思いつづけた。
星見に自分の球を捕ってもらいたい。
心をとざしたアキラの唯一のねがいがそれだった。
精神科医の桂井はアキラのねがいをかなえることがアキラに生きる意欲を取りもどさせる道だと考えた。
だが星見は男子高校へと進学した。
桂井はリハビリのためと称してアキラを男装させて男子高に入学させる。
女だとバレれば退学させればいい。
アキラに生きる意欲を取りもどさせるためだけの処置だ。
かくしてアキラは男として野球部に入部した。
星見に球を受けてもらうためだけに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 13:43:40
146223文字
会話率:22%
私と夫は政略結婚。
束縛癖があるくせに自分は三年も愛人をかこっている夫に愛情なんて持っていなかったけれど、離縁も面倒なので放置していた。
けれどある日私は夫の愛人が私を殺そうとしていることを知ってしまう。
べつに夫なんてどうでもいいけれど
。それはさすがに……ねえ?
まとめて懲らしめてあげましょうか?
※短編集としてあげていたものをコンテスト用に再投稿したものになります。よろしくお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 17:32:46
5052文字
会話率:55%