わがはいは猫又である。しゃべることと二足歩行ができるだけの猫だ。魔法も使えない。
わがはいは森で殺されかけた赤ん坊を拾った。赤ん坊は王子だそうだ。
わがはいは赤ん坊に乳をあたえるためにゴブリンをたよった。交換条件としてオークの倒し方を
ゴブリンたちに教えた。
アーサーと名付けた赤ん坊はぶじに育った。十二年がすぎたとき森でデルバイン伯爵に出会った。伯爵はアーサーを養子にしたいと言い出した。アーサーはゴブリンたちとわかれたくなかった。だが育ての母から村を追い出された。出て行けと。
アーサーは泣いた。だがそれは母としての思いやりだった。人間は人間の社会で暮らさないと結婚もできない。アーサーの将来を考えて母は突きはなしたのだった。
伯爵家は三人家族だった。伯爵夫婦はすぐにアーサーを受け入れた。だが娘のシルフィーナはアーサーを無視した。そのシルフィーナが重病をわずらった。特効薬はドラゴンの縄張りにある木の実だった。
わがはいはメシを食わせてくれている伯爵に恩を返すためドラゴンの縄張りを目ざした。ドラゴンはきげんが悪いらしく火を吐き散らしていた。わがはいはドラゴンの炎をかいくぐって木の実に口にくわえた。そのわがはいにドラゴンの炎が追って来る。わがはいは必死で逃げた。森の燃える木々までがわがはいに倒れこんで来る。
わがはいは絶体絶命の危機をかろうじてのがれて木の実を持ち帰った。シルフィーナは全快してようやくアーサーと打ち解けた。めでたしめでたしであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 15:30:40
122973文字
会話率:43%
三人家族の久人君。彼の壮絶な過去と、そこから起こるヒューマンショー。人の移り変わる心情、愛情、そこから生まれる成長を記した久人君の物語。
最終更新:2024-09-14 03:03:25
3826文字
会話率:65%
よく晴れた日の午後、ある村に新たに一家が引っ越してきた。
『ようこそ。ここはコトリ村だよ』
『あら、初めて見る顔ねぇ』
『村長さんには挨拶したかい? この村で一番大きな家だよ』
『ここから西に向かうと大きな町がある。行ってみるといい』
妻、夫、娘の三人家族。彼らは村の人たちに引っ越しの挨拶を済ませ、夜、食卓で黙々とスープを口に運んでいた。
「ねえ、あなた……」
妻がスプーンを置き、沈んだ表情で言った。
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最終更新:2024-08-25 11:00:00
2320文字
会話率:87%
喜田君は俺の同級生で小学生。
父母子の三人家族。
普通の家庭の筈だけど、そこには笑いが隠れていて…?
冷静な口調で家庭のことを語る喜田君と、心の中でツッコミが止まらない俺のショートストーリー。
最終更新:2024-05-20 17:20:38
7896文字
会話率:72%
小学生の娘と三人家族。
夫婦は日々のセックスをライブ配信するのが趣味だった。
妻は妊娠中、それでもそんな生活は続いていた。
迎えた陣痛、夫婦の寝室のベッド上での出産直前にも夫は妻を抱くのだった。
そして出産の時、母体に異変を感じると…
最終更新:2024-04-05 22:00:00
8022文字
会話率:46%
生まれつきの茶髪に、白い肌。時には女性に見間違えられてしまう中性的な整った顔立ち。
百七十センチに満たない身長がコンプレックスで『可愛い』を受け入れられない男、原田克己(はらだかつみ)。
五歳の時に両親が離婚して、シングルマザーで朝から晩
まで働く母親と、三歳下の妹・由恵(ゆえ)の三人家族になった。
小柄で大きな目の由恵が『可愛い』担当で、自分は『えらい』や『賢い』担当だ。むしろ『可愛い』と言われると不安になる女、近藤沙恵(こんどうさえ)。
そんな二人の話です。章ごとに男女交互で視点が替わります。
『失恋のその先。』の続編です。
読まなくても分かるように書いたつもりですが、気になる方は前作からどうぞ。
https://ncode.syosetu.com/n1766ha/
更新は毎週月曜日の0時になります。ストックが無くなり次第不定期連載になりますので予めご了承下さい。
予定にない更新は、誤字/誤変換や表現の修正になります。大筋に変更はありません。
2023.06.05 公開開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 08:41:42
101620文字
会話率:28%
とある世界。別に有名でもない町に暮らしている一家がありました。
家の苗字は湖月(こづき)。母、父、娘で構成された三人家族でした。
この物語はその家族の娘であった少女の物語。
最終更新:2024-01-22 01:04:39
4080文字
会話率:43%
クリスマスのプレゼントはなんでしたか?
サンタさんがくれた大事なプレゼントは、子どもの成長。笑顔。
そして私たちにも。
最終更新:2023-12-25 08:00:00
1888文字
会話率:55%
とある理由から三人家族なったその家にはそれぞれ秘密があった
長男の柊優翔は空のことが好きと
長女の安達空は蒼のことが好きと
次女の柊蒼は優翔のことが好きだという秘密が
これは一方通行の三人がそれぞれを振り向かせようと頑張る恋の物語
最終更新:2022-05-09 10:19:01
3950文字
会話率:44%
女性カップルと、彼女たちが里親になった女の子の、三人家族。
ありふれている訳ではないけど、ありふれた日常。
そんなお話。
最終更新:2022-04-28 16:57:18
10186文字
会話率:50%
僕、妻、娘の三人家族でお届けするヨーロッパ旅行物語
仲良し家族が織りなすぶらりな旅をお楽しみに
いざ出発、始まりの地イタリアへ
最終更新:2022-02-08 16:00:00
23646文字
会話率:8%
主人公 仁は貧しい母と妹の三人家族ながら進学校の特待生であった。将来の夢は国立大に入り、公務員になって安定した生活を送ることであった。しかし、異世界からの召喚魔法がきっかけで階段から足を踏み出して、死亡してしまう。
目を開けると、自分が
赤子で、没落伯爵家に転生したことが、発覚する。前世からの読書家を生かし、この世界について学び、あの光が召喚魔術の類と知る。 また、貴族家が主催するパーティーに参加し、ある少女と運命的な出会いを果たす。(ヒロインにとって)
その後、10歳時に行われる儀式において、自らの加護が“解呪”であることを知る。しかし、この加護はある弊害を真たらしてしまった…………
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 18:19:13
94034文字
会話率:18%
フルタイム共働きのワーキングマザー、辻橋美里は、シンクタンク勤務の33歳。家事育児に協力的な夫、牧野壮介と一歳児の娘、花菜の三人家族、いわゆるパワーカップルの典型である。
そんな三人とその周りの人々が送る、ごはん中心の現代ニッポン・サバイ
バル戦記。(※ただしほのぼの)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-30 22:09:48
74763文字
会話率:56%
あったかいを贈りましょう。きっとあなたも大切な人を、あたためてあげられると思うから。
✳︎✳︎✳︎
3歳のミーちゃんのパパとママは、どうやら喧嘩中。寒い寒い冬の日のことでした。
✳︎✳︎✳︎
この作品は、Kobitoさま主催の『ほっこり童話
集』企画に、参加しております。以前、童話で投稿したものを改稿し、キミと話ができたならのお話と合体させました。どちらも短くして二部構成(子ども向け童話/パパママ向け童話)にしてみました。三つつのお話はどちらも、主人公ミーちゃんとパパママ、三人家族のお話です。お読みいただければ、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-09 17:07:13
6888文字
会話率:38%
ある日、我が家に帰ると、見覚えのない少女が『妹』としてそこに暮らしていた。
素性も目的も一切不明。そんな赤の他人を、なぜか両親は実の娘として認識し、今まで同じ屋根の下で一緒に暮らしてきたと信じ込んでいた。父と、母と、息子の俺で三人家族であ
る斎藤家に、『四人目の家族』なんて存在しなかったはずなのに。
両親、親戚、友達、知り合い。誰に話しても信じてもらえない。みんな記憶が書き換わって認識が塗り替わり、『俺の妹』のことを受け入れていた。それどころか、異常を訴える俺の方が頭がおかしいと責められる。日常が捻じ曲がる。
――ただ俺だけだ。俺だけが理解し、真実を覚えている。
目の前で白々しくも家族面するこの気色悪い少女が、正体不明の侵略者であることを。
現代世界を舞台にした狂気と禁断の愛憎物語。
未知と、愛に、爛れて溶け落ちたまえよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-26 20:22:56
23989文字
会話率:23%
夏休みを利用して家族で旅行に出かけた伊藤家三人家族。
ナビに従ってトンネルを抜けたらそこは異世界だった。
果たして伊藤さんは元の世界に戻れるのだろうか!?
最終更新:2020-08-18 12:00:00
2866文字
会話率:54%
時は昭和初期。天涯孤独の少女・結月(ゆづき)は霊感が強く、周囲の人達に気味悪がられていた。奉公先を出され、田舎から帝都・東京に出て仕事を探していた結月は、天方(あまがた)家で女中として雇われる。
天方家は、穏やかな主人の涼、朗らかな奥様
の閑子、素っ気ない息子の漣の、一見普通の三人家族。しかし実は、次々女中が辞めてしまう怪現象が頻発する奇妙な家であった。喋る大蝦蟇、夫を迎えに来た謎の女、さまよう子犬の霊……。奇怪な現象が当たり前に起こる天方家には、何やら秘密があるようで――。
「あの、奥様は幽霊なのですか?」
女中の結月が天方家で過ごす、不思議な日常と事件を描いた怪奇幻想譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-30 00:00:00
113158文字
会話率:35%
むかしむかし。日々の食べるものにも困る、三人家族がいた。
お金で食べ物が買える機会はほとんどなく、足りなければ自分で調達してくるしかない。
娘はというと、普段木の実をとっている山、魚を捕まえる川から離れ、砂浜へ来ていた。
かつては海だった
というここで、新しい食料を求めに来たわけだけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-18 23:18:32
2511文字
会話率:5%
オリンポス十二神それぞれの宗教が国教で、それに属することが当たり前とされている群島国家アース。この国の東に、最も信仰人数が少ないとされるアルテミス信教の信徒が住む村があった。そこに流れ着いた元貴族の家族であるコーキンス・ホーイン、アイナ・ホ
ーイン、ウォーカー・ホーインの三人家族で会った。彼等が村で幸せに暮らし始めて数年が経つ頃、つまりウォーカー・ホーインが13歳の頃に村はゴールズと名乗る東洋からやってきた人攫い集団によって襲撃されて破壊されてしまう。ゴールズから逃れるため、森に逃げたウォーカーであったが、追われている姉を助けることが出来なかった。その日のことを後悔し続けて、神を信じることが出来なくなったウォーカーはゴールズに復讐を果たすための旅に出ることを決意する。その時、彼女は獣に四肢を食べられてしまうが、ノアと名乗る少女により炎の義手を授かったのだった。
そうして力を得たノアは隣村で悪魔退治を生業にするウォーカーという集団に関わることになり、ゴールズの情報を知ることとなり、物語は始まっていくのであった。
*カクヨム様の方でも投稿させていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-26 19:24:38
107116文字
会話率:66%
美香子は三人家族でマンションで暮らしている。平凡な暮らしであるが子供の成長を楽しみに、不安などない生活を送れてたはずである。あの烏賊飛行機が飛び込んでくるまでは…
(フリオ
・コルタサルに)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-26 18:00:00
4351文字
会話率:13%