伯爵令嬢だったセイディは、10年間身体を乗っ取られている間に、とんでもない悪女として名を馳せていた。
ようやく元の身体に戻ったところ、次期侯爵であり騎士団長となったルーファスに婚約破棄をされている真っ最中だった。「身体を乗っ取られていた」
と言ったところで誰も信じてはくれず、酷い目に遭わされてしまう始末。
そんな中セイディは、同じく身体を奪われていた友人達、そして自身の身体を奪った犯人を探し始める。
「……俺は本当に、セイディが好きだったんだ」
一方、彼女に婚約破棄を突き付けたルーファスは、内心では彼女への初恋を諦めきれずにいた。そんな中、セイディの変化に少しずつ気が付き、再び惹かれていく。
けれど彼に想いを寄せる令嬢による嘘や、自身の立場により冷たい態度を取り続けてしまい、人知れず落ち込むルーファス。
そんなすれ違う二人が、遠回りをしながらゆっくりと近づいていくお話です。
※タイトル回収は結構先になるかと思います。
※書籍化・コミカライズ企画進行中です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 23:37:21
188580文字
会話率:49%
十八歳から婚約破棄され続けたディーナは、二十六歳で五回目の婚約破棄をされた。
ある日十五歳の第三王子に呼び出される。すると、「ディーナが今までされた婚約破棄は、ぜんっぶ僕がさせたんだよ!」と、美しくも純粋な瞳で述べられる。
何故そんなことを
したかと言うと……この第三王子、ディーナのことを狂おしい程、愛しているのである。
そして、私を「売れ残りのおばさん」と馬鹿にした上で雨水をかけた女に、第三王子は怒りを見せて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-27 07:05:29
4047文字
会話率:34%