『神威宿る魅惑の声』。
それは、隕石で頭部が弾けて死んだ西野孝輝が女神さまに『あんまり荒事に関わらず温くハッピーに生きられるような才能』が欲しいと頼んだ際に授かったギフトである。
とりあえず主要な効果をふたつ並べてみよう。
ひとつ、デフォ
ルトで彼の発した言葉が『なんだか心地よく』聞こえる。
ひとつ、一定以上の感情を込めて言葉を発するとそれを『大幅に増幅』し『魔法効果』を付随させる。
一見、使いこなせれば確かに便利そうな力である。
しかしこのギフトには『オンオフ不可』という重大な欠陥があった。
人が人である以上、『感情を完璧に制御して』口を開くことなど出来るはずがないというのに。
この物語は、そんな厄介なギフトを抱えてしまった西野孝輝が周囲に『神使』だの『死神』だのと勝手に勘違いされながらそれでも本人だけは割りと平和な日常を生きているつもりなお話です。
(旧題:女神さまからろくでもないチートをもらった)
*なるべく週ニ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-09 20:41:32
131808文字
会話率:25%