公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。
1791年。嵐のためアリューシャン列島に漂着し、ロシアでの暮らしを余儀なくされていた日本人の大黒屋光太夫は、帰国の許可を願い出るため、首都サンクトペテルブルクへと赴いた。
そこ(正確には、
南郊の別荘地ツァールスコエ・セロー)で、光太夫は女帝エカチェリーナ二世に謁見し、お茶会に招かれる。
女帝主催のわちゃわちゃお茶会をお楽しみください。
『女王様はロマンの塊』のスピンオフ(?)第四弾です。
※日本紅茶協会様の㏋には、「(大黒屋光太夫は)1791年の11月には女帝エカテリーナ2世にも接見の栄に浴し、茶会にも招かれたと考えられている」と書かれていますが、実際あり得ない話ではないものの、記録が残っているわけではなく、本作は完全に作者の想像です。
光太夫のロシアでの見聞を聞き書きした『北槎聞略』には娼館に招かれた話まで書いてあるのに、女帝にお茶会に招かれたのならそのことを書き残してないはずがないだろう、とかいうツッコミは無しの方向で(笑)。
時期は、6月28日に女帝に謁見して1ヶ月あまり後、8月頃との設定です。
※ロシアの人名は、名と姓の間に「父称(ふしょう)」といって父親の名を表す呼称が入り、これを敬称として用います。アダム=ラクスマンの父親はキリルなので、「キリロヴィチ」といった具合です。いささか煩雑に思われるかもしれませんが、雰囲気を出すために、「アダム」に「キリロヴィチ」のルビを振る、といった表記を用いています。ご了承ください。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 23:30:34
10576文字
会話率:30%
夕暮れはジャムの色。
溜息は瓶詰めにしたらしあわせが逃げないか。
キス、口づけ、接吻。体への接吻はエロティック。
ロシアンティーは紅茶を一口、ティースプーンでジャムを一口。
そんな詩達の一くさり。
最終更新:2021-11-08 20:24:55
286文字
会話率:0%
某2chでのお題短編もの
供養のために晒し
ID:HtiUSwJ9
最終更新:2015-06-11 19:05:51
3973文字
会話率:24%
とある事情で旅をするタクマ、アオイ、リンネの3人は、道中の事故によりエリカという名の街に逗留する事となった。
そして3人は牧歌的を絵に描いたようなその街で、ある女性と出会う事となる。
『 例え夢を見ていたとしても、それがどんなに長い夢でも
、起きた時には霧散している。忘れている。夢はいつだって覚えてはいないのだ。』〜本文抜粋〜
〜
主要登場人物
タクマ:30歳男性。新都のナンデモ屋。まだ20代前半の見た目だと自負している。好物は塩饅頭。
アオイ:24歳女性。タクマの助手(アルバイト)。恋人であるタクマの見た目をもう少し改善したいと思っている。好物は特になし。
リンネ:9歳女性。タクマ達の依頼主。見た目は清潔であれば特に気にしない。好物はロシアンティー。
〜
※本作は連作形式をとっている長編の初めの1話になります。
尚、登場人物の備考は本編と特に関係性はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-01-19 23:22:38
38100文字
会話率:44%