レベル屋で奴隷として働いていたクラムは、経営していた親方の失敗の責任を取らされ犯罪者として追放される。
しかしそれは、自由への切符でもあった……はずなのだが、翌日に王家の姫を助けた事で予想もしなかった陰謀へと巻き込まれてしまう。
意識
としては迷惑ごとだと理解していたクラムだが、逃げることなくその混沌を受け入れた。
なぜなら、今の自分にはやりたい事など無かったから。
本当に進みたい生き方を見つけるまでつきあってやろう。
……という予定だったのに、なぜか重責が積み上がり、自由とはかけ離れた生活を送るのであった。
そんな彼にある日、新たで余計かつ迷惑な使命が――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 12:36:36
20331文字
会話率:25%
レベル屋で奴隷として働いていたクラムは、それなりに今の待遇に満足していた。
命の危険はあっても、ただ指示だけを聞いていればよかったのだから。
しかしある日、突然に奴隷から解放される。
そして同時にかけられた冤罪。捕まれば死罪確定の罪だ。
解放されたのは、ただ単に奴隷では出来ない犯罪だったというだけの理由であった。
面倒と思いつつも適当に脱出するが、その先が分からない。
未来を考える生き方などしてこ来なかったから。
生きる目的もないまま適当に脱出した彼の前に、襲撃されている王家の馬車が飛び込んできた。
襲っている集団。倒される護衛。そして――見知った王族の姫。
この出会いは、果たして生きる目的になるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-10 18:25:26
171594文字
会話率:33%
この世界にはレベルという概念が存在する。
レベルを上げるためには、経験値が必要である。
例えば、レベル1からレベル2に上がる場合。
経験値100が必要。
だが、思いのほか、経験値120が溜まってしまう時もある。
そうなれば、
経験値20は切り捨てられる。
結果としてレベル2に上がり、余分な経験値は霧散する。
つまり、余分な経験値20分は無駄になるのだ。
――しかし、しがないレベル屋であるオオバはその経験値を無駄にしない。
彼はレベル屋という立場を利用し、
その経験値の切り捨て分を我が物とし、
自らのレベルを苦労なく上げていく術を手に入れたのだから。
他人の経験値(くろう)をネコババする、レベル屋の腹黒い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-06 22:08:50
13295文字
会話率:26%
バイトを探す女子大生、エイミィ・クラットはある募集用紙を見つける。
『レベル屋』「あなたのレベルお買い上げいたします」
レベルとはその人物が歩んできた道のりそのもの。
つまりは人生と呼んでも差支えのない程のものだ。
だというのに、それを
売り買いするというレベル屋の存在に少女は興味を抱くのだった。
これは、そんなバイトの女子学生エイミィ・クラットと。
『レベル屋』の店主ジャン・ジャッジマンが織りなす人の人生の価値を決める物語である。
これはハーメルンさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-26 22:00:00
9547文字
会話率:51%