林くんは、文字を書くのではなく描く。
レタリングというらしいのだが、彼の描く飾り文字はかなり独特だ。
躍動感あふれる文字に魅せられて、城崎ケントは林くんの所属するレタリング部に入部した。
ピアスの穴だらけで目つきの悪い林くんと、失言が多くて
周囲とギクシャクしがちな城崎ケント。
そんな二人が織りなす、ゆるい日常の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 00:00:00
43052文字
会話率:49%
ーーー人気のない道路を歩くとそのマンションはあるーーー
就職を数回したが、どれも自分に合わずに退職… そんな樫巳 窈水(かしみ ようみ)は、仕事を探して、いろんな面接を周りに回っていた。
もともと、長い間同じ仕事をするのは好きじゃない
性格だったので、正確道理の結果…と言ったところだろうか…
だが、幾つもの仕事をして全てすぐに退職してきた彼はほとほと、入社させてくれる会社なんてなく、インターネットで、仕事の求人を探しまくっていた。
ある日、調べている求人に関するウェブ記事の数が数十を超えてきた時、ある求人が目に入る。
そこには「日給-30万‼︎‼︎ 入社祝いで10万‼︎‼︎これはお得すぎる!」と、
わざとらしく書かれているウェブ記事を見つけた。どうせ嘘だろうと思いながら、ウェブ記事に入ってみると、
「ウイルスに感染した」という警告文が出され「30秒以内にセーフレタリングを稼働する、パスワードを入力してください」という文字が出てきた。
ここで、窈水はとてつもなく焦った。セーフレタリングのパスワードなんて覚えてないし、
そんなものがあったのかなんてわからない…
窈水は、よくわからずに、パスワードを打ってみた。
ーーー「259532」ーーー
すると、警告文が消え、代わりに
「仕事募集」と大きい文字が画面に映し出され、
仕事の面接用のサイトに飛ばされた。
窈水は、少し怖かった。先ほどのウイルスや、パスワードによる、別サイトへの移動があったためだ。
だが、30万という価格にも惹かれた…
結果、
ーーー面接会場へ○月○日にこのマンションに来てくださいーーー
入社することにした。
この時、窈水は見ていなかった…
会社の名前が、
ーー殺人会社ーー
と書いてあることを…
…殺人初心者の窈水の殺人の仕事が始まる…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-23 23:44:51
738文字
会話率:5%
現代では謎の『何でも屋』を営む飛鳥福朗と、アルバイトの高梨明日香が織りなす物語。
ある日の朝、レタリングされた宛名だけが描かれているハガキを拾った福朗は、宛先が無いためポストにも入れられず一旦持ち帰る。どうしたものかと考えていると、明日香
が宛名に心当たりがあると言う。同じ大学の先輩との事なので、接触を試みる明日香。無事宛名の人物を探し出した明日香は、福朗との面会を打診して、受諾されたので共に事務所へと帰還する。面会中、レタリングの意味に興味を示した福朗が聞くが、肝心の宛名の人物はわからないと言う。丁寧に描かれたレタリングの意味が伝わらないのは許せないと考えた福朗は、一緒に考えようと提案する事にした。
レタリングの意味とは何なのか。ハガキに込められた想いとは何なのか。この物語はそれらを巡る、『何でも屋』飛鳥福朗と高梨明日香の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-02 06:13:44
173509文字
会話率:52%
時は1965年。
ストラ・ダイクは、ニューヨーク、マンハッタンで私立探偵を営む男だ。
一年前に、息子ノートンを病気で失った彼は、それまで勤めていたニューヨーク市警を辞め、しがない探偵稼業を始めていた。
そんなある日、イシュカと名乗る
娘が、兄バクスターを探してくれと依頼してきた。
彼女を送って事務所を出たストラを侍が襲う。
少女に導かれ、19世紀ロンドン、江戸時代、そして近未来空間と旅を続ける彼は、やがて『世界』を救う戦いに巻き込まれていく――
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タイトルは、ジェームス・ディーンが乗っていたポルシェ・スパイダーにレタリングしていた愛称からとっています。
随分前に書いた作品で、今となっては古臭い感じもしますが、個人的に愛着があるのでここに掲載します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-10 10:00:00
46381文字
会話率:47%