電化製品の修理を頼まれる時計屋の元に持ち込まれたのは、古いだけのラジカセ。価値はないが、思い出の品だというラジカセを預かった日から異変は始まった。
【2022年夏のホラー企画参加作品】
最終更新:2022-07-30 19:53:26
5922文字
会話率:29%
『7:00です』
その声とともに私は起きる。
『今日は快晴です。今日のスケジュールは9:00から高等数学授業の開始~』
ぼんやりしている頭に色々と情報が浮かんでくる。
自分で選んだとはいえ、毎朝聞こえるこのとぼけたような声にはうんざりだ。
「[ラジ]私が好きそうな番組を流して」
『[番組(daily Music)]を起動します。♪~』
私の頭にノリの良い曲が流れ始める。
ラジオが人類に組み込まれた未来のお話です。
番組を聞くラジオというよりは本来の無線の意味に近いかも?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 04:16:24
3616文字
会話率:42%