世の中には決して踏み込んではいけない領域がある。犯罪蔓延る闇の世界は勿論のこと、それは陽の当たる表の世界……すなわち在り来たりな日常であっても必ずそこには〝境界線〟というものがある。このお話は、とある若者が軽い気持ちで持ち出した遊びの案が
切っ掛けで、一つのそういう境界線を飛び越え、敢えてその領域に踏み込まんとする者達のちょっとしたお話。……と、こんなに重い内容ではありませんですはい。30分前後で終わる暇潰し短編第二段。廃墟と化した旅館に行きたくもなければ逝きたくもないのにバカな連中と一緒に突撃させられる哀れな少年のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-01 00:19:00
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会話率:26%